2017.12.13 | 事例

システム開発をはじめ、IT関連サービスを幅広く事業展開するSCSK株式会社。2011年に、住商情報システム株式会社と株式会社CSKという長きにわたってIT業界を牽引してきた2社が合併したことで、大きな話題をよびました。

オートデスク株式会社は、世界初のPC版CAD「AutoCAD」を開発し、CADを世界に広めたことで知られるAutodeskの日本法人。製造業、建設業など世界中のあらゆる業界で、Autodesk製品は広く利用されています。

Autodesk製品を販売しているSCSK株式会社の運営するWEBサイト「ものづくりTIMES」の立ち上げ、運用を担当されているお二人にお話を伺いました。


SCSK株式会社

プラットフォームソリューション事業部門

製造エンジニアリング事業本部

営業推進部 第三課長 南 裕子



オートデスク株式会社

インダストリー ストラテジー&マーケティング

チャネルマーケティングマネージャー 早田 豊彦氏



ーまずは、南様の所属なさっているSCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部の提供するサービスやミッションについてお聞かせ下さい。

南(敬称略):

当事業本部では、製造業の顧客のビジネス支援を行なっています。顧客企業にオートデスク社の「AutoCAD」をはじめとする様々なツールを販売し、その立ち上げ支援として、3Dデザインや2D/3D CADの設計、生産シミュレーション、カスタマイズやトレーニングを行います。企業によって関心ごとや悩みは違いますので、それぞれに対して適切なサービスを提供することで高付加価値をつけ、それによってマーケットシェアを獲得し、顧客と長期安定的な関係を構築する事がミッションです。


ーそのなかで、南様はどのような業務を担当なさっているのでしょうか。

南:

製造業は、競合、異業種からの新規参入、グローバル規模での競争などの多方面からの脅威にさらされています。この課題を解決するために、顧客のセグメンテーションやターゲティングを行い、製品と運用サービスの認知度を向上させ、導入に繋げるための事例作成、コンテンツマーケティングの実施、セミナー開催といった施策立案を担当しています。


ー御社が運営なさっている「ものづくりTIMES」は、どのような目的でスタートされたのでしょうか。

南:

「WEBを活用した新たな営業活動の仕組みを作りたい」というのが一番の目的でした。コンテンツマーケティングの導入によって当社サービスの認知度を向上させることにより、営業担当が営業に回るのではなくクロージングに集中することができるようになります。営業の生産性を向上させるのが一番の目的です。


早田(敬称略):

今は、新規顧客の獲得にはWEBが不可欠です。実際に既にWEBで情報を収集し、製品について充分に理解されているお客様から問い合わせをいただくことが多くなっています。つまり、WEBで必要な情報を全て提供しておくことが必要不可欠になっています。

SCSK様は、既にコーポレートサイトでAutodesk製品の紹介コンテンツを作ってくださっていました。そこで、さらに事例や様々な情報を展開することにより、製品情報やサービス情報がよりわかりやすくなると同時にSCSK様の資産にもなると考え、コンテンツマーケティングを提案しました。マーケティングには色々な手法がありますが、過去の事例などを積み重ねていくというのは企業にとっては資産になりますし、また、ユーザーにとっては企業に対する信頼感にもつながりますね。


早田:

WEB広告からLPに人を誘導するというのは、あくまで作る側の一方的な情報提供ですが、コンテンツマーケティングの場合はお客様と双方向で作り上げていくので、読む人にとって理解しやすい良質なコンテンツになると思っています。


ーコンテンツマーケティングを実施するにあたり、大変だった点や意識した点はありましたか

南:

製品、ターゲット、セールスポイント、イメージ等、獲得したい顧客層の選定を意識しました。現在は、ターゲットにあったコンテンツ選定に注力しています。


早田:

コンテンツマーケティングは、継続することが最も重要であり、大変です。実際に、せっかく始めても外部要因から途中でやめてしまう企業も多いと聞きますので、南様のような担当の方と、さらにそれをバックアップする体制があることが重要と考えています。


ーターゲットや軸になるキーワードを決めるのも、重要で難しいポイントですね。

早田:

製品が1つしかなければ軸やキーワードを決めるのは容易かもしれませんが、当社の場合はものづくり全体を扱っているため、キーワードを絞るのはとても難しいです。現在進めているビジネスを軸にするのか、今後の展開を考えるのか、そのあたりが難しいですね。


ーものづくりTIMESのWEBサイトには、 “ものづくりの第一線ではたらくエンジニアに、イノベーションのための新たな気づきを与えるウェブメディア”と記載されています。貴社のサイトを訪れるエンジニアの皆さんに、「ものづくりTIMES」をどのように活用して欲しいですか

南:

他社の事例は、最も大きな関心事と思われます。蓄積されている色々な事例を読んでいただいて、それぞれの課題が解決できるように役立ててもらえたらと思います。


早田:

ものづくりTIMESは、第一線のエンジニアの人たちに読まれています。多くの人が知りたいのはテクノロジーの潮流。それをどんどん発信していきたいですね。

Autodeskの情報も、もっともっと提供していきたいです。たとえば、Autodeskのジェネレーティブデザインツール。先日ラスベガスで行われたAutodesk Universityでは、会場の敷地のサイズやブースのサイズなどのデータを元にジェネレーティブデザインツールで計算し、レイアウト設計をしました。そういった最新情報などもぜひ発信したいです。


ー最後に、弊社への希望や要望などあれば、ぜひお聞かせ下さい。

南:

ものづくりTIMESが、もっともっと多くのエンジニアの皆様により活用していただけるように、これからも支援をお願いいたします。


早田:

次のステップとして、WEBサイトのパーソナライゼーションを検討していきたいです。必要な人に必要な情報が正確に届くように、色々と検討していきたいです。これからもよろしくお願いいたします。



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