2017.04.27 | UX

震災から6年、徐々に復興の兆しも出始めてきている中、南三陸にミシンや手縫いで小物を販売し、復興の礎を…と頑張っている方々がいます。このことを知ったのは、今年の春、Twitterでのことでした。
被災された方々が、1つずつ手作りで小物を販売しているとRTされてきました。そこは、千葉県の非公認キャラクターの小物や猫やウニ、貝殻などのモチーフ布をポーチや、ティッシュケースに製作されている小さなNPOの工房です。小物を購入することで、収入になることは勿論、生活の張り合いになるのだという声が添えられてきていました。フォロワーの方々は、以前からネットで購入したり、販売会に足を運んでいたようでした。恥ずかしい話ですが、私は存じ上げておらず、6年目にして初めて、この取り組みを知ることになりました。

このNPOの工房は、工業ミシンや刺繍用ミシンの購入資金をクラウドファンディング、目標金額100万円に対して約350人の方が賛同した結果、その3倍の約330万円余りが集まり、購入し活動しています。
私も財団を通じ募金を行っておりますが、どこかで誰かの役に立っていることは理解できるのですが、こういった直接的な支援・協力は、お金を出した側も、自分の行動が、どう役に立っているのか実感できることは良いことではないかと感じております。

ただ、この工房は、支援してもらう、購入してもらうというだけではなく、購入者の声にとても敏感で、Twitterで小物につけるネームの出来栄えを購入希望者と確認しあう(オーダーメイドではない)など、購入希望者の声に寄り添っているのも見受けられており、被災された方々の応援にと、購入希望者が寄り添うだけではなく、購入する以外にコミュニケーションしたという満足感もまた、注文が途絶える事がない要因ではないでしょうか。

1つ1つ手作りで、効率だけを考えた場合、事業としてはなかなか難しいのだろうと想像します。ですが、顧客を喜ばせたいと行動する姿勢は、良質な経験として、事業のイメージを良くしているようにも思えます。クラウドファンディング、Twitterという現代的なツールを使用しつつ、製作者と購入者の間の良質なコミュニケーションは、恐らく、特別なものではないのだと思います。

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