ウェブサイトやアプリの制作・開発のプロジェクトを始める際、弊社では、まずは、徹底的にユーザーの目線に立ち、新しいウェブサイトやアプリは、ユーザーが抱えるどのような課題の解決を目指すのか、という観点から制作要件・開発要件を考えることからスタートします。
通常は8〜10週間をかけて、以下のような調査・分析・ワークを行うことで、新たなウェブサイトやアプリのあるべき姿を洗い出し、それらを制作要件・開発要件に落とし込むことで、はじめて、制作や開発・デザインに必要な工数や費用の見積や検討が可能になります。
●アクセスデータの解析による来訪者・閲覧者行動の分析
●行動観察調査・ユーザーインタビューによるユーザー行動の把握
●自社および競合サイト・アプリのUX調査
●ワークショップ形式によるエクスペリエンスマップ作り〜ユーザージャーニーの分析
●制作・開発方針の言語化・視覚化(要件定義書やモックアップ等の作成
こうしたプロセスを弊社がお手伝いする場合、当然、一定の作業と費用が発生することになりますが、「ウェブサイトやアプリを制作・開発するのに、そこまでやる必要があるの?」という質問を頂くことも少なくありません。
ただ、これは、必ずしも、ユーザーのことを軽視している訳でも無く、UXデザインが「使いやすいデザインを考える」というUI(見た目)の問題に矮小化されていることが原因であることが多いようです。このためデザイナーに「いい感じのデザインを考えて」と依頼すれば済む、と考えてしまう訳です。
実際「ウェブサイトのリニューアルコンペをするので、デザイン案をいくつか持ってきて」という注文をする企業は多いですし、それに応じてデザイン案を出す制作会社やデザイナーも少なからずいます。この「悪しき慣例」が定着し過ぎた挙げ句、誰も問題だと思わなくなっている、という側面もあります。
しかし、上述の通り、UXデザインの目的は「ユーザーの課題を解決すること」でありUI(見た目)のデザインは、その1つの要素に過ぎません。
きっかけはウェブサイトやアプリの制作・開発であっても、UXデザインの検討過程において、ユーザーの課題を解決するためには、商品やサービス、コンテンツ、機能、あるいは業務オペレーションを見直すことも必要だという結論につながることも珍しくありません。そうなると、新たなウェブサイトやアプリには、それらを実現するための機能や仕様が求められることになります。
UXデザイナーの仕事は、UIデザインの延長線上にあるのではなく、クライアントに対して『UXデザインとはユーザーの課題の解決をビジネスの成長につなげるための、経営的な取組課題であること』をしっかりと説明・説得できる経験や能力が求められます。
洋服のデザインができるからといって、アパレル企業を経営できるとは限らないのと同じことと、いえば、わかりやすいでしょうか。。。
UXを経営課題として考えたいという方。
いますぐルグランにご相談下さい。