2018.12.12 | ソーシャル

私が住む東京の住宅街は、これと言った観光地やホテルが近くにあるわけではありません。しかし、この数年でスーツケースを引きながら歩く外国人観光客を目にするようになりました。近所のお寿司屋さんの大将によると、周辺に民泊施設が多いとの事。民泊施設に宿泊中の外国人が、ふらっとお寿司屋さんに来るそうです。大手民泊仲介サイト、Airbnbの名前は、利用したことがなくても耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか?今回はホットリンク社のソーシャルリスニングツール、クチコミ@係長を利用してAirbnbに関するインサイトを探ってみました。

2018年に最もツイートが多かったのが6月。急増する民泊施設を規制するため、観光庁は6月15日から、民泊施設の都道府県知事への届出を義務化する、住宅宿泊事業法を施行しました。この法律が施行される前の6月7日、Airbnbは届出の完了していない民泊物件における、既存予約のキャンセルを開始。他国では普及しているシェアリングサービスが日本では規制されている、東京オリンピック開催時に宿泊施設が足りるのか?、キャンセル対象となった外国人に対する同情等、日本政府に対するネガティブなコメントが相次ぎました。

元々この住宅宿泊事業法の成立は、民泊施設の安全と衛生に関する問題、宿泊者と近隣住民間のトラブルを解消する目的でした。しかし、結果として、この法律は批判の対象となってしまいました。海外では普及しているAirbnb。国はAirbnbを含む、シェアリングサービスを受け入れず、追い出す傾向にあると指摘する声がありました。

また、海外のAirbnb宿泊設備に用いられてるような新しい製品に対し、日本人は苦手意識を感じるのではないか、とのツイートがありました。例えば、中国でAirbnbを利用した人は、ドアが日本では普及していないスマートロックであったことを挙げています。

ホテルに宿泊する場合と比較すると、設備に関しては使い勝手がわからない、ホストとのコミュニケーションが手間だ、と感じることもありそうですね。しかし、実際にAirbnbを利用した人は、宿泊施設の検索方法の使い勝手の良さや価格がリーズナブルである事など、ポジティブな感想をツイートしていました。

そして、Airbnbをはじめとするシェアリングサービスに、先ずはびっくりするものの、実際の利用者のクチコミを読んで、自身も体験してみたいと考えるようです。

度々メディアで取り上げられる、民泊宿泊者と近隣住民の間で起こるトラブル以外に、このソーシャルリスニングからわかったのは、シェアリングサービスに規制が多い日本に不満や疑問を抱いている人が多くいること。そして、Airbnbを使った事のある人はサービスに対し、良い印象を抱いているということでした。

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