2018.03.15 | UX

ウェブサイトやモバイルアプリを制作する時、UIやUXを意識して設計・デザインすることが当たり前になりつつあります。しかし意識はしていても、現在の主流端末であるスマートフォンの小さな画面に、必要な情報を正しく配置するのは難しく、良かれと思って設置したり省いたりしたものが裏目に出てしまうことすらあります。

そこで今回は、UI/UXを含めたウェブサイトやアプリの設計・運営に関するトピックを扱っている海外のウェブサイト Usability Geekから、UI/UXデザイナーがアプリをデザインする際に陥りやすい6つの点を紹介します。

1. メニューに選択肢が多すぎる
アプリに限ったことではなく、選択肢が多すぎるとその中から一つを選ぶのは難しくなるものです。メニューの中身が多すぎてユーザーがすぐに内容を理解し咀嚼できない場合、諦めてメニューそのものを放棄してしまうことがあります。メニューに機能をまとめる場合は、選択肢のリストを手短に、理解しやすくまとめることが大切です。

2. メニューに選択肢がなさすぎる
画面が小さいスマートフォン用のアプリの場合は特にそうですが、ミニマリズムにはしることは多くの場合良いUXデザインにつながります。一方で、そのために一つ一つのメニューの下にあまりに多くの要素を詰め込むことになる場合、ユーザーはどの選択肢を選べば自分の欲しい情報にたどり着けるのかを推測しながら選ぶことになります。予想が外れた場合はフラストレーションがたまりますし、最悪の場合そのまま放棄してしまいます。

3. メニューが可視化されていない
ハンバーガーメニューを用いることで画面内のスペースを確保しようとするのは一般的な方法ですが、その場合メニューを表示しようとする度に操作が増えることを忘れてはいけません。また、メニューが隠れていることによってユーザーが求める情報を見つけられない場合、手当たり次第にタップやスワイプなどの操作を試した挙句うんざりしてしまいかねません。

4. 一般的でないデザイン配置をしている
ユーザーを誘導するためのボタン等の配置を、クリエイティブになって殻を破るのは革新的に見えますが、ユーザーにとっては必ずしもありがたいことではありません。ユーザーのほとんどはメニューを探すのに画面上部や下部を確認したり、戻るボタンを探して画面左上を確認するものです。特に工夫をする必要がない場合は、既に確立された「おなじみ」のテンプレートに従った方がユーザーにとっても親切です。

5. わかり辛いアイコンを使用している
画面上の配置にある程度「おなじみ」があるのと同様に、特定のアイコンにおいても既におなじみとなったものがあります。写真を撮影するのに、カメラを模したもの以外のアイコンを用いて、すぐにわかるユーザーが果たしてどの程度いるでしょうか。制作する側からすると、こうしたアイコンを工夫して見るのはクリエイティブで面白く感じますが、実際に使用するユーザーからすると、知らない言語を使う知らない国に来たように感じてしまうものです。

6. ユーザーに現在地を伝えていない
地図を開いても、自分がどこにいるのかがわからなければ目的地までの道筋もわかりません。アプリにおいても、自分がどこのいるのかというのを可視化するのは、ユーザーにとってかなり有益です。例えば自分が選択している項目をハイライトしてわかりやすくするだけでも、アプリを使用する上での不便をかなり減らしてくれます。

いかがでしょうか。これらの6つのポイントに注意していれば、ユーザーにとって親切で使いやすいアプリを作れるはずです。
今回紹介したUsability Geekの記事には、これらのポイントを踏まえて上手く情報が整理されているアプリの事例も紹介されていますので、興味のある方は是非参考にしてください。
ルグランでは、ウェブサイトやアプリにおけるUI/UX設計のお手伝いをしています。ユーザーにとって何が本当の親切なのか、一緒に考えてみませんか?



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