2018.04.12 | UX

みなさんの普段の買い物は、何割がECで何割が実店舗での購入でしょうか。実店舗で見つけにくい・手に入らないものだけECで買うという人もいれば、日用品まで大体ECで買う人もいるかと思います。また、実店舗に買い物に行って欲しいものを見つけたら、後からECで探して出来るだけ安く買うという人もよく見かけます。 
このように人が物を買うプロセスが大きく変化した今、実店舗の持つ役割とは何なのでしょうか。

 

– 店舗に在庫を置かない?ザ・リラクスの「フィッティングハウス」

去年の6月に、ファッションブランドのザ・リラクス(THE RERACS)は初の路面店をオープンしました。しかしこの「ザ・リラクス フィッティングハウス」には商品の在庫を置いていません。来店者は気になる服をここで試着し、気に入ったら店内の端末もしくは自分のスマホから注文します。商品がその場で買えない店舗なんて意味があるの?と感じるかも知れませんが、それこそが実店舗が今後担っていく役割を示しているとも言えます。

 – PRを目的とした店舗展開

もともとザ・リラクスはUnited ArrowsやBEAMSなどの店舗に卸すだけでなく、自社ウェブサイトでオンラインショップを運営しています。実店舗に商品の在庫を用意する場合、店舗での在庫の保管・管理が必要になってしまいます。アパレル商品は同じ商品でもサイズごとに用意する必要もあり、これには手間とコストがかかってしまいます。そして冒頭でも紹介した通り、店頭で商品を気に入っても後からネットで探して買うという人も多いため、いっそのこと実店舗は販売チャネルではなく、自社ブランドのPRの場という考え方を具現化したのがこの「フィッティングハウス」だと言えます。店舗に在庫がないとは言っても、注文自体は店頭から行えるため、後から顧客がネット上で別のブランドの商品に目移りしてしまうことも防げます。

ECで何でも便利に買えてしまう世の中ですが、実店舗の役目が終わりつつあるわけではなく、使い方次第で効率よく自社ブランドに貢献することが出来ます。

ルグランではマーケティングやPR活動のお手伝いをしています。自社のチャネルをどう活かすのが効率的か、一緒に考えてみませんか?



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