基調講演③:株式会社大広様
「すべてのハードウェアにサービスが結びつく時代がやってくる。-世界中からの最新テクノロジーが集まるCES201ユーレカ・パーク(Eureka Park)での出展をサポート!-」
2018年6月20日に開催された『第1回Weather Driven Marketing Summit』では、総合気象会社のパイオニアであるハレックス株式会社さま/世界最大規模の気象会社であるザ・ウェザーカンパニーやAIソリューションを保有する日本IBM株式会社さま/クリエイティブな提案を得意とする大手広告代理店である株式会社大広さまの皆様に、今後の気象データの活用について講演をしていただきました。第1回Weather Driven Marketing Summitの様子について、各講演内容を4回に分けてお届けしていきます。
3週目は、株式会社大広 執行役員CTOである大地伸和氏の講演についてのレポートです。株式会社大広さまのお話では、気象だけでなく、声や感情・ユーザーニーズなどのインサイトとハードウェアを結びつく新しい時代についてのお話です。
1:これからの時代のハードウェアの在り方
これからの時代はウェブサイトなど「見た」「検索した」というデータに加え、各種生活上のデータを加えることでこれまでは把握しきれなかったユーザーインサイトをつかむことが可能になってきています。そこに、IoTという言葉が台頭してきたように、テクノロジーの進化により、ハードウェアとユーザーの感情やニーズなどのインサイトがリンクし、新たなコミュニケーションを実現しています。感情を数値化することで、より多彩なコミュニケーションやアプローチが可能になり、サービスの幅は日々広がっています。
2:人々の生活との接点になっている気象データ
ユーザーインサイトは人々の行動に影響を与えている中で、気象情報はそのユーザーインサイトに影響を与えるため、顧客行動に結びつくポテンシャルはかなり高いと考えられます。そういった背景から、気温の変化や湿度や気圧変動など、肌や痛覚・食欲などに影響する気象データの変動を活用した広告手法はすでに広まりつつあります。
また、朝起きた時や就寝前などにスマートフォンで天気を確認したり、予定を確認したりする人は多いかと思います。この一連の行動の中にコンテンツをリンクすることにより、人々のニーズのあるタイミングで必要なコンテンツを提供することが可能になります。
気象データに連動したマーケティングを実施していくことにより、次世代のサービスを体現していき、人々により良いサービスを提供していけるようになります。
3:新たなサービスの構築と支援
IoTという言葉を近年よく耳にするようになり、海外でも様々なプロダクトのIoT化が進んでいます。そんな中、日本ではIoT化がうまく進んでいません。その理由として、リソース不足と利用イメージの具現化ができていないということが挙げられます。そのような課題を解決していくためには、自社内だけでなく、企業とベンチャー企業との結びつけや異業種との取り組みが不可欠になってきます。
これからの広告代理店は、従来のコミュニケーションデザインだけではなく、上記のように企業同士を結びつけ、新たなサービスのプロデュースを行うことが求められていきます。株式会社大広さまでは、そのような企業同士を結びつけ、世の中にインパクトのあるサービス開発や世界最大のテクノロジー見本市であるCESへの出展サポートなども行い、日本国内だけでなく、グローバルな視点での支援をしています。 気象情報もそうですが、”データ”単体ではその活用限度は限られます。データに加えて、技術やサービスなどが組み合わさることで、そのデータはより大きな価値を発揮します。日々進化するデータと技術を活用していくことで、これまでにはなかった新たなサービスやプロダクトの実現が可能になります。
自分たちが活用するならどのようなことができるのか、気象データの活用や新たなサービス開発をお考えであれば、ぜひ一度お気軽にお問い合わせいただければと思います。
次号では、株式会社ルグランの講演内容「Weather Driven Marketing」についてお届けいたします。ぜひお楽しみに!