2019.11.29 | UX

ここ数年で一気に普及したサブスクリプション型サービス、通称サブスク。少し前までは、あまり馴染みのない言葉でしたが、今やあらゆる商品・サービスがサブスクで利用できるようになりました。

インターネットの普及によって人々は「形のないもの」に価値を感じてお金を払うようになり、消費スタイルも「モノ消費→コト消費」へ変化しつつあります。音楽アーティストのCDを買わずに配信サービスで聴くというのはまさにその典型であるといえます。本記事では、サブスクの普及に伴うUXの変化について述べていきたいと思います。

  • そもそもサブスクリプションとは?

サブスクリプションは特定のサービスや商品に代金を払うのではなく、利用できる期間に代金を支払います。音楽を例にすると、消費者はこれまでレコードやCDといった「商品」に代金を支払ってきましたが、Apple MusicやLINE MUSICのような音楽配信サービスでは、5,000万曲以上を聞き放題という「利用期間」に対して代金を支払います。

  • サブスクリプション型サービスにおけるUX

定額で商品・サービスを好きな時に好きなだけ利用できるサブスクは消費者にとって非常に魅力的です。一方で、商品・サービスを提供する側は、継続して消費者に自社のサービスを利用してもらう努力が必要です。基本的にサブスクは消費者が不要と判断すればいつでも解約できるため、提供側は常にユーザーに「どんな体験(UX)を売ることができるのか」を模索しなければなりません。体験を売るという考えが冒頭で述べたコト消費にもつながってきます。以下では、実際に他社のサービスを例に、どんなUXを提供しているかを見ていきたいと思います。

  • ワイシャツのレンタル&クリーニングを行ってくれる宅配サービス

YClean(ワイクリン)では、1か月分20枚のワイシャツのレンタル&クリーニングをSETで行う宅配サービスを提供しています。YCleanでは、毎日スーツを着用するサラリーマン・OL対して、「家で洗濯・アイロンやクリーニングの手間を省く体験」を提供しています。従来であればワイシャツを売って終わりだったビジネスモデルが、ワイシャツに付随する「新しい体験」を提供するに至ったという興味深いケースです。

ここまで繰り返しUXの重要性について述べてきましたが、ユーザーに新しい価値を提供するには、ペルソナ設計~課題・ニーズの発見まで緻密な仮説検証が必要となります。ルグランでは、UXの専門家としてこれまで様々な企業様の商品・サービスのUX改善を行ってきました。UXでお悩みの方は是非お気軽に弊社までお問い合わせください。



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