2019.03.04 | セミナー

2019年2月28日に開催された気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)が主催する第3回気象ビジネスフォーラムにて、弊社代表の泉がトークセッションに登壇し、気象データとAIの活用におけるビジネス創出や今後の可能性についてお話させていただきました。

当日のトークセッションでお話した内容をご紹介しながら、当日の様子をレポートいたします。

2017年3月に気象ビッグデータとIoTやAIなどの最新技術などを駆使することで、気象データを高度利用する「気象ビジネス」を推進することを目的として設立されたコンソーシアムです。
ありとあらゆる産業に影響を与えるとされる気象データは、大きな可能性を秘めているものの、その活用はまだまだ進んでいません。アメリカのある気象情報会社の調査によると、気象が与える経済効果はGDPの3.4%ほどあるとされています。その数値を日本のGDPに当てはめると、約18兆円の経済影響があると考えられます。
しかしながら、国内の気象産業規模は300~350億円ほどと推計されています。その理由の一つとして、気象データを分析に活用している企業が1.3%とされており、気象データの利活用がまだまだできていないことがわかります。

では、なぜデータの利活用が進まないのか?

それは天気予報という「生データ」は各気象情報会社は提供しているものの、そのデータの利活用はデータの利用者に委ねられています。そうなると、気象データをこれまで活用してこなかったため、有効活用のイメージができないことが理由と考えられます。

そこで弊社では、TNQLを活用することで、気象データの使い方やアウトプットまでを含めて提案・提供していることについて、事例を含めてご紹介させていただきました。事例紹介としましては、メディアへの活用、航空会社のサイトへの活用、イベント集客アプリやデジタルサイネージやスマートミラーへの活用方法についての
提言などを発表させていただき、気象情報をマーケティングへ活用することについて、新たな可能性をお示しできたかと思います。

また、本トークセッションは「気象ビジネス×AI」と言うトークテーマもあり、スピーカーには気象庁長官、東京大学大学院の教授らを迎え、気象に対するAIの活用の現在と今後についてもお話しいただき、まだまだ活用の可能性が大いにあることを実感できました。天気予報で言えば、AIを活用することにより、その予測精度の向上が期待されていますし、予測精度が上がれば、ビジネスへの活用もよりしやすくなります。それよりも大切なことは、AIなどテクノロジーの進化で活用がしやすくなる気象情報をどのようにビジネスに活用していくか、ということです。

今回で第3回を迎えた気象ビジネスフォーラムですが、当日は定員500名に対して、ほぼ満席になるほど、回を重ねるごとに注目を集めています。ありとあらゆる企業にとって、気象情報の活用は新たなビジネスの可能性を秘めており、日々その関心が高まっていることも実感しています。
ルグランでは、TNQLを活用することでの天候ドリブンマーケティングの導入・展開についての支援もしております。

「うちのビジネスには天気は関係ないから・・」という方もよく考えてみるとその有用な活用方法があるかもしれません。少しでも可能性を感じていただけましたら、ぜひお気軽にご相談ください!



Back to Blog Top