9月2日に開催される気象データのビジネス活用の推進を目的としたセミナーイベントであるWeather Driven Marketing Summit(WDMS)ですが、当日は豪華な方々にご登壇いただけます。
本日は、9月2日のWDMSにご登壇していただけるTSUNAGU・パートナーズ代表取締役の相澤 利彦氏と事前対談をし、お話を伺ってきました。
相澤さまは、元am/pmジャパン代表取締役社長を歴任し、企業再生と会社売却を実現しました。現在はグロービス経営大学院でも教授をされながら、経営コンサルティングと顧問業を主に活動されています。
当日は、顧客データに基づくマイクロ(モーメント)マーケティングなどについてお話をしていただく予定です。
■これからの時代に欠かせないデータ活用
弊社は、デジタルマーケティングのコンサルティング業が主なビジネスですが、昨今、デジタル領域におけるマーケティングの拡大やテクノロジーの進化により、さまざまなデータの取得が可能になっています。これまでのように、マスに向けたマーケティングや経験・勘に基づくマーケティングではなく、データに基づいたマーケティング活動の必要性が高まってきます。
例えば、ある商品やサービスをマーケティングするにしても、マスに向けてマーケティングするのではなく、その商品・サービスに対するニーズを持っている人に向けてマーケティングをしたほうが効率が良くなります。その顧客・ユーザーのニーズを把握するために、データの活用が必要になってきます。顧客・ユーザーのデータを把握し、活用することで、パーソナライズされたマーケティングの実現ができ、ユーザーが求めるニーズやタイミングでアプローチをしていくことが可能になります。
■世界で進むマイクロマーケティング
では実際にマイクロマーケティングを活用した事例などはどんなものがあるのでしょうか?一つご紹介してみましょう。イタリアの自動車ブランドである「アルファロメオ」が中国の市場に初めて進出するにあたり、ディーラー網をすぐに構築できないことから、まずはECのみで販売していこうと考えたそうです。そこでアルファロメオは、中国の大手ECモールであるアリババにECサイトを開設しました。
アルファロメオは、ECサイトオープンにあたり、アリババの顧客データやユーザーの行動データから「外車に対して関心が高そうなユーザー」や「イタリアブランドに関心が高そうなユーザー」などを抽出し、該当ユーザーに向けて発売にあたりメールなどのコミュニケーションを実施しました。アルファロメオはサイトオープンに際し、EC用に350台の在庫を用意しました。そして、サイトオープン後、なんと「33秒」で350台の在庫が完売しました。
大きなお金をかけて幅広い層にアプローチをすることも、商品やサービスによっては効果的かもしれません。一方で、上記の様にデータを活用し、ニーズがある人や求めているタイミングで商品・サービスを訴求することで、CV率も上がってきます。
ビッグデータ活用が注目される現代において、気象データなどの人々の行動や気持ちに影響を及ぼすデータなど、様々なデータを活用することで、ユーザーのニーズや求めるタイミングなどにアプローチしていくことが実現可能になってきます。当日は、相澤氏により深く、濃いお話をしていただきます。ぜひお楽しみに!