一般的に言われていることではありますが、改めて最近、現代では新サービスの生き残りが難しいと思うようになりました。
というのも現在就職活動中である私が最近参加した企業説明会にて、新サービスが2年以内に消える確率が5年前とくらべて非常に高くなっていると耳にしたからです。
このような問題意識を抱える中で、最近目に留まったのはVineという6秒動画アプリの復活というニュースです。(参考:IT media)
記事によると、ユーザー投稿型アプリであるVineは他のアプリへのユーザーの流出などの理由により2016年10月にサービスを終了しましたが、今回、「byte」と名前を変えて復活しました。機能的には、6秒のループ動画として公開される仕組みになっており、ほぼVineと同様であるとのことです。私も高校生の時、VineでKemioさんや大関れいかさんの動画を楽しんでいた一人なので、このニュースを知って懐かしくなりました。と同時に、新たなサービスが生まれては消える世の中ではあるけれど、“本当に求められるサービスであれば復活することもあり得るのではないか?”と思いました。
そこで、Vineがなぜ求められるのか、また、復活するにいたった理由は何なのかを私なりに考察してみました。
<Vineが復活した理由>
1. 「6秒動画」という他にないサービスだから
TikTokやYouTubeなど動画を投稿するサービスは他にもありますが、動画の長さを6秒に特定したサービスは他にありません。このようにVineは唯一のサービスであることで、動画プラットフォームサービスの中で独自のポジションを獲得してきたといえます。
2. 誰にでも見てもらえる長さだから
YouTubeの広告で6秒のものがありますが、それらはスキップができません。これにみられるように、6秒という短さは、誰でも退屈せず見ることができる長さだと考えられます。そのため動画を作るクリエイターたちにとっても価値のあるサービスだったと言えます。つまり、動画を観る側にとっても、動画を作る側にとってもUXが素晴らしいアプリだったため、今回復活するに至ったのではないでしょうか。
3. 本物のクリエイターを生み出すから
6秒という長さで動画を完結させるためには、かなりの工夫が必要です。そのため、Vineで人気になるクリエイターたちは、短さの中に面白さを詰め込める“本物のクリエイター”なのではないでしょうか。前述したKemioさんや大関れいかさんのようにVineで有名になったクリエイターたちはYouTubeなど他のプラットフォームでも活躍しており、Vineは本物のクリエイターを生み出してきたといえます。
上記の3点は全て、Vineにしかないセールスポイントだと言えます。
このように独自のセールスポイントをもつことがサービスが生き残るために重要なのではないでしょうか。
現代ではありとあらゆるサービスが生まれ続けていますが、サービスをローンチするにあたり、今一度、“独自のセールスポイントは何なのか”を見直す必要があると考えます。
独自セールスポイントがあったとしても、それが正しくユーザーに伝わらないと意味がありません。ルグランではデジタル領域を中心に企業様の広告・マーケティングのお手伝いをしていますので、お悩みの方はお気軽にお問合せください。