2020.05.07 | UX

新型コロナウィルス感染拡大防止のために発令されていた緊急事態宣言は、5月末までの延長が発表され、引き続き、人と人とが近づく活動は制限される状態が続きます。仕事の進め方についても、リモートワークが推奨され、会議はもとより、セミナーイベントについても「オンライン化」が急速に進行しています。

当初は戸惑いの声も聞かれましたが、最近では「やってみたら意外に便利」「移動がないので効率的だ」といったポジティブな意見も目にするようになり、今後、経済活動が徐々に回復しても、この「リモート化」「オンライン化」の流れが止まることはないように思われます。

会議やイベント・セミナーをリモート・オンラインで実施するためのツールについては、既に、みなさんも色々と試されているかと思いますが、これまでオフラインで行うことが当たり前であった「ワークショップ」についても、今後はオンラインでの実施が必要になってきます。

ちなみに、ルグランでは、お客様のWebサイトやアプリ・サービスを設計・開発する際に、「エクスペリエンスマップ」というフレームワークを使ってUXデザインを進めます。

具体的には、ターゲットとなる利用者のペルソナを設定した上で、設計・開発の対象となるサイトやサプリ、商品やサービスの利用にまつわる一連の行動の中で、ペルソナが感じるであろう期待や不安、フラストレーション、それらを解決するために必要な項目を洗い出し、設計・開発方針を策定していきます。

(参考)アプリの設計・開発方針を検討する場合のエクスペリエンスマップ例

今後、お客様との間で、こうしたUXの検討作業を進めていく際に、ストレス無くワークショップを進めていくためには、「オンライン上でのUXに優れたワークショップツール」の存在が不可欠となります。

そこで、今回は、現在、弊社のUXデザインチームが注目している2つのオンラインワークショップツールをご紹介します。

Conceptboard

Conceptboardは、複数人でリアルタイムに共同編集ができるオンラインホワイトボードツールです。通常のホワイトボードのように、文字や図形、画像を貼り付けることは勿論、付箋に自身の意見を記入して貼るといった、オフラインのような動きをオンラインで実現することが出来ます。

オフラインの場合、主催者側は参加者が使う付箋やペンを用意・管理したり、作成するエクスペリエンスマップが1つでない時は、付箋を貼るための台紙をいちいち張り替えたりする作業が発生しますが、こういったオンラインツールを利用することで、むしろ、これらの作業負荷を軽減しながらワークショップを進行することが可能です。

無料プランでは、参加者や使用できる容量に制限がありますが、100枚までのホワイトボードの利用や、画像ファイルとしてホワイトボードをエクスポートする機能など、無料プランでも使える機能が多い点が魅力です。さらに、Conceptboardでは、主催者に招待された参加者は、ゲストとしてアカウント登録などもせずにワークショップに参加することができるので、参加者側の負担が少ない点も評価できます。

利用プランの詳細はこちら:https://conceptboard.com/plans/

Miro

Miroは、元々Realtime Board と呼ばれていたオンラインホワイトボードツールですが、こちらも、基本的にConceptboardと同じような機能を有しています。

特長としては、用意されているテンプレートの中には、マインドマップやガントチャートなど豊富にあることです。ワークショップをスムーズに進行させるためには、事前に作業用のテンプレートを用意しておくことが必要ですが、予め用意されているテンプレートを使えば、ワークショップの準備がより楽になることでしょう。

一方、無料プランでは、ホワイトボードは3つまでしか利用できず、ホワイトボードを画像ファイルとしてエクスポートする機能が利用できないため(有料プランでは利用可能)、社内外で本格的に利用する場合は、有料プランを検討したほうが良いでしょう。

利用プランの詳細はこちら:https://miro.com/pricing/

飲み会・麻雀から会議やイベントまで、あらゆることが「オンライン化」する中、そうした人々の活動をサポートする「オンラインツールのUX」は、今後益々重要になっていくと思われます。私たちも、こうした「オンラインツール」を活用しながら、コロナに負けることなくプロジェクトを進めていきたいと考えております。

ルグランでは、これからもオンライン上で活用できるビジネスツールをご紹介していく予定です。どうぞお楽しみに!



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