2021.03.19 | コラム

近年、YouTube等の動画サイトやSpotify等のストリーミングサービス上では、音楽以外にも様々な「音声」を楽しむ「ASMR」というものが人気になっています。暖炉のパチパチという燃える音や、小川のある森の中での環境音といったものから、料理中のキッチンで聞こえる包丁やフライパンで調理する時の音など様々なものがあります。ポイントは聞いているだけで心地よくなるという所で、様々なジャンル・シチュエーションの耳あたりの良い音が配信されているようです。

 こういった特定の音声が楽しまれていることをPR活動にも活かす施策も増えています。2021年1月に、LEGOはブロックで様々な植物を表現した「ボタニカルコレクション」を発売し、同時にレゴブロックを使った「ASMR」音声をストリーミングサービス上で配信しました。欲しいピースを探してブロックの中をじゃらじゃらしている時の音や、ブロックを一つ一つはめていく時の音等、LEGOを組み立てて遊んでいる時の「あの音」をいつでも聞けるようになっています

 「LEGOの音声作品!?」という話題作りも勿論ですが、聞いた人の「LEGO欲」を掻き立てるような、斬新かつ効果のあるPR施策です。Spotify等のストリーミングサービスは、自分達で音源を用意することができればディストリビューションサービスを通して意外と誰でも配信することが出来ますし、「意外な音の需要」を探しこうした音声作品を配信する施策は今後も見られるかもしれません。

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