2022.11.10 | コラム

2022年9月、ドイツの美術館である「Woods Art Institute」はAIを使った画像生成ツールである「DALL-E 2」とツイッターをリンクさせることで、ツイッター上のトレンド入りワードがリアルタイムで画像生成されていく「The Art of Trending」という展示をスタートしました。「この世で最もコンテンポラリーな美術展」として発表されたこの展示は、美術館内だけではなく街中のデジタルサイネージにも展示されました。

近年様々なAIによる画像生成サービスが増えてきており、日本ではLINEに文章でお題を送るとそのお題に沿った画像を生成して送り返すといったサービスもあります。こうしたサービスが増える中で、人がつくっていないものは果たして芸術と呼べるのか議論を呼んでいます。アメリカの美術品評会では、「Midjourney」というAIによる画像生成ツールが生成した作品がコンテストで1位を取り物議をかもすと同時に、他の参加者からは不満も続出でした。

制作の過程は作品の一部として評価されるべきなのか?ただ優れた道具を使っただけと考えれば問題はないのか?そこに作者の感性や独自性は反映されていると言えるのか?様々な議論がされる中こうした技術をいち早くPR施策に活かしている企業もあります。

食品飲料メーカーのNestleは「La Laitière」というデザートのブランドを販売していますが、この「La Laitière」というのは邦題「牛乳を注ぐ女」、フェルメールの絵画をモチーフにしており、パッケージにも同絵画をイメージした画像を使っています。そのつながりを活かして、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」をAI画像生成ツールを使ってその周りの様子を描き、絵画を拡張するという施策を行いました。

際にAIによって拡張された「牛乳を注ぐ女」の画像
実際にAIによって拡張された「牛乳を注ぐ女」の画像

新しい技術とそれを利用したサービスが出てきた時に、それを自分たちの施策に活かす方法を考えて実践した例と言えます。

ルグランでは「データドリブン、だけどクリエイティブ」を合言葉にお客様のマーケティングのお手伝いをしています。11月16日14:00から、天気と連動してGoogle広告やFacebook/Instagram広告で広告配信ができるようになる新ツール「weathermarketing.net」を紹介するセミナーを開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。

<開催概要>
開催日:2022年11月16日(水)14:00〜15:00
参加費:無料
視聴方法:Zoomでのオンライン配信
詳細・お申し込みはこちら→
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