2023.11.09 | コラム

LINEとYahooは、10月1日に会社を1つに統合し、LINE ヤフーとして業務を開始しました。そして、LINEヤフーは、10月4日よりLINEと Yahoo!JAPAN のアカウント連携を開始しています。連携は任意ですが、連携によって限定のLINEスタンプやポイントの付与の拡充などの特典を用意し、LINEとYahooアカウントの連携を進めていくようです。

LINEとYahooのアカウント連携による広告への影響
(↑※実際にアカウント連携を行う際に表示される画像)

連携により実現される主な機能は以下の通りになります。
・Yahoo!カレンダーの共有機能で登録した予定をLINEの友達と共有
・限定のLINEスタンプをダウンロード
・ユーザーの興味関心に合わせた情報の通知の受け取り
・各アカウントの登録情報の一元管理
(参考元:LINEとヤフー、アカウント連携開始 サービス連携を強化)

連携されたユーザーのデータは、LINEヤフーのプライバシーポリシーに従って管理され、サービスの最適化やサービス開発・改善、広告配信などに活用していくようです。

LINEとYahooアカウントの連携により、それぞれの媒体で計測しているユーザーデータを広告のターゲティングに利用できるようになることが予想されます。Yahooの検索履歴をLINEのターゲティングに利用したり、反対に、LINE上で計測しているオーディエンスデータを利用してYahoo上で広告を配信したりすることができるようになるのではないでしょうか。例えば、Yahooで「カーディガン」と調べたことがあるユーザーに対して、LINE上でカーディガンの広告を配信することが可能になるかもしれません。

サードパーティーCookieの規制により、リマーケティング広告といった従来まで利用できていたターゲティングの手法が制限されていくことで、広告媒体側はリマーケティング広告に代わる新たなターゲティング方法を検討しなければならなくなっています。その中で、LINEとYahooアカウントの連携による登録情報の一元化は、LINEヤフー社が提供する新たなターゲティングの手法となるのではないでしょうか。

クッキーレス時代に対応しなければならないのは、広告媒体会社だけでなく、広告主側も同じです。これまではユーザーのターゲティングを広告媒体側に委ねておくことができましたが、これからは顧客をきちんと自社で管理することに加え、今まで焦点を当てていたユーザーの「属性」データから、「興味や行動」データへと改めることが求められます。

ルグランでは、個人情報を使わずに顧客の解像度を上げていく手段の1つとして、気象に合わせたターゲティングを提供しており、GoogleやYouTube、Facebook、Instagramにおいて、気象に連動した広告を配信することができます。日々の天気や気温の移り変わりは人々の興味や行動を変容させる大きな要因です。気象と連動して、ユーザーの興味や関心に合わせた広告を配信してみませんか。新たなターゲティング手法をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。



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