2023.12.22 | セミナー

先日行われた第3回WEATHER MARKETING SUMMITでは、基調講演に加え、気象データを活用している3社とのパネルディスカッションも行われました。このパネルディスカッションでは、マーケティングに関する最新情報を提供するITmediaマーケティング編集長の織茂さんがモデレーターとなり、株式会社HITの渡部様、株式会社アイセイ薬局堀様、株式会社ジオロジック野口様に、広告の将来についてディスカッションが行われました。

パネルディスカッションの光景

質問 1:今のDOOH(デジタル屋外広告)には何が足りないのか?

この質問に対して、長年屋外看板で業界をリードし、最近では気象連動型広告システムをDOOHで導入した新サービス「HITウェザー」を発表した株式会社HITの渡部様は、次のような見解を示しました。

渡部様:アメリカではDOOHに対する規制が比較的緩い一方で、日本ではデジタル屋外広告の規制が厳しい傾向があります。そこで、気象を活用してターゲット層に対して有益な情報を広告として提供することができるようになると、株式会社HITでは気象条件に連動して広告の内容を出し分ける新サービス「HITウェザー」をリリースしました。

一方で、インストアのデジタルサイネージで気象と連動したコンテンツをアライアンス企業を含めて1,500店舗で配信している株式会社アイセイ薬局堀様も、ターゲット層に対して有益な情報を提供することの重要性に言及しました。

堀様:薬局に来られる方は基本的にはポジティブな心境で薬局に来られるわけではないため、薬局の待合室で配信するデジタルサイネージの配信内容を気象データや患者様のデータを駆使してより患者様に有益な情報を発信することができます。このように、デジタルサイネージではお客様のコンテクストに合った適切な内容の配信を心がけています。

位置情報を活用して最適な条件下でのオンライン広告配信を可能にする「Geologic Ad」を提供している株式会社ジオロジックの野口様も、天気を広告配信に導入することでの可能性について語りました。

野口様:現在、「Geologic Ad」を展開していますが、このサービスに気象条件をターゲティング材料として導入することで、広い業種の企業をサポートできるようになります。ターゲティングが柔軟になり様々なシチュエーションに対応できることが、今後ますます求められると予想しています。

セッションでは、広告を見る側が広告全般に対して嫌悪感を抱く場合、広告体験を向上させる方法についても議論されました。

質問 2:広告は広告だから嫌われている?

渡部様:屋外看板はフリークエンシーが高くても嫌悪感を生みにくい広告形態だと思います。通勤途中で毎日同じ屋外広告が目に入っても、その理由で通勤経路を変える人はなかなかいません。対照的に、オンライン広告で同じ広告を頻繁に見る場合には嫌悪感が生まれることがあります。この屋外広告の利点に加え、さらに気象条件に基づいた広告配信でよりコンテクストにあった広告内容を配信したり、視覚効果を駆使して話題性を呼んだりなどすることでよりターゲットに受け入れられる内容の広告を配信することが大切になります。

薬局内のデジタルサイネージを駆使して、より高度なコンテンツ提供を行う株式会社アイセイ薬局堀様も、次のようにコメント。

堀様:気象データに加えて、患者様のデータを駆使して患者様の健康に有益なコンテンツや広告を配信する予定です。患者様に有益な情報を提供することで、受診された日だけでなく長期的に患者様に健康を意識していただくきっかけになると考えています。ターゲットの方々により受け入れていただける広告を提供するためには、貴社のデジタルサイネージの配信内容を通して結果的に患者様の健康的な生活の構築をサポートできる事が重要になってきます。

広告を見る側の広告への嫌悪感と合わせて、サードパーティーCookieの廃止についても議論が交わされ、ジオロジックの野田さまは次のようなお話をされていました。

野口様:これまでのオンライン広告業界はCookieを駆使していかにターゲットの情報を集めるかという点に焦点が過度に当たっていました。これが原因でCookieに関する規制が厳しくなったと理解しています。これを踏まえてこれからの広告は、スーパーのクーポンやこれまで知られていなかったアミューズメント施設の情報などのより消費者目線で有益な情報をいかに広告を通して提供できるかが鍵になってくると思います。

今回のパネルディスカッションでは、気象データを事業に活用する3社から得た洞察に触れ、広告業界の未来に対する新たな視点を得ることができました。気象や位置情報を活かした柔軟でターゲットに適した広告戦略が、顧客との接点を深め、広告体験を向上させる重要な鍵であることが浮き彫りとなりました。

今回このような機会に、貴重な洞察を共有いただいたパネリストの方々に感謝申し上げます。今後も広告とテクノロジーの融合が進み、消費者と企業とのコミュニケーションが一層深まることを目指し、弊社もより良い広告を広く構築できるよう尽力して参ります。

登壇者の集合写真
最後に登壇者の皆様とweatherのWのポーズ!



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