2024年の冬は全国的に暖冬の傾向があり、例年に比べると過ごしやすい日が多いような気がします。暖かい日が続く一方で、夏と違いあまり汗をかかない冬。水分を失っている感覚が少なく、その上空気も乾燥することでバリア機能が低下し風邪やインフルエンザをひきやすくなります。
そんな冬に「こたつでみかん」という言葉があります。みかんは、知らない間に奪われた身体の水分を補給しビタミン豊富なため免疫力を高め体調を崩しやすい寒い時期にはぴったりの果物です。私が住む和歌山県は、みかんの生産量が全国一位です。瀬戸内海気候に属し、晴天日数、日射量が多いのが特徴です。寒害が少なく温暖な気候はみかん栽培には理想的な環境です。寒くなればより一層糖度も増し、風味豊かでジューシーなみかんをいただくことが可能です。
【和歌山(和歌山県) 2023年(月ごとの値)】
引用元:国土交通省気象庁
引用元:農林水産省
今では年中見かけるみかんも、和歌山では9月ごろから「極早生」という品種が出荷されます。12月の出荷ピークまで、その他「早生」「中生」「晩生」といった様々な品種のみかんを手に取ることができ、産地ならではの味を堪能することも生産量ナンバーワンの県に住む醍醐味です。
【みかんの木】
そんな中、年々気温の上昇が著しく真夏日の年間日数が増加していることでみかんの品質の低下が懸念されています。しかし、温暖化はデメリットばかりではありません。開花時期が早くなり生育期間が長くなることや、地温があがることから肥料の吸収期間が長くなるなど。
とはいえ、もともとみかん栽培に適した土地ということもあり、品質管理を徹底するため栽培方法の見直しや専門家の化学的なアドバイスをうけるなどしてみかん農家さんはブランド力を維持し、さらにおいしいみかんづくり追求しています。
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