2018.07.13 | ビッグデータ

去年、熾烈な1位争いをした指原莉乃と渡部麻友のツートップが不在の中、5月30日の速報でまたも荻野由佳が1位になり波乱を呼んだ2018年AKB選抜総選挙。先日のブログではその順位の予測を発表させていただきました。今回は実際の結果と照らし合わせながら、今回の総選挙予測を振り返りたいと思います。

予測結果と実際の順位

1位を当てることはできませんでしたが、今回は、選抜メンバーである上位16人の内、11人の顔ぶれは予測することができ、松井珠理奈、岡田奈々、田中美久、高橋朱里、高柳明音については、予想と実際の順位も、まずまず近かったかな、という結果となりました。

結果に関する分析

上位20位入りを予測できなかったメンバーを見ると、その多くがSKEのメンバーであることがわかります(惣田紗莉渚、古畑奈和、松村香織)。それ以外にも、松井珠理奈や須田亜香里など、SKEメンバーは実際より低い順位で予測される傾向があり、開催地がSKEの本拠地である名古屋のナゴヤドームで行われたことが大きく影響していると言えます。

また12位と予測された荻野由佳(実際は4位)や、上位20位入りを予測できなかった本間日陽(予測では22位)など、NGTメンバーはツイッターやブログにおけるクチコミ件数が少ないことが反映された結果実際の結果より低い予測となりました。

逆にNGTメンバーでありながら8位と予測された中井りかは、スキャンダラスな言動のためかクチコミ件数が非常に多く、特にツイッターにおけるクチコミ件数は岡田奈々や横山由依に次いで5番目に多かったことが実際より高い順位に予測された原因となりました。

性格分析に関する分析

IBM社が提供するAIプラットフォームを用いたファンの性格分析と、前年までの実際の得票数の関係を見ると、人の性格を表すBIG5と呼ばれる協調性、誠実性、知的好奇心、外向性、感情起伏のうち、誠実性が高いほど獲得数が多くなるという傾向があり、48位だった朝長美桜が20位と予測されたのは、彼女のファンの誠実性がとても高いと評価されたことが影響しています。 

まとめと考察

言語解析によるファンの性格分析など新しい試みもあった今年のAKB総選挙予測ですが、改めてわかったことは、クチコミ件数だけで総選挙の結果を正確に予測するのは年々難しくなっているということです。 

特に、炎上したメンバーのクチコミ件数は急増するため、結果に大きく影響する場合があるということだけでなく、近年はクチコミ件数が少ないにも関わらず上位にランクインするメンバーが増えてきたことからもそのことが言えます。

一方で、上位メンバーやトップ争いをするメンバーの顔ぶれは大体予測することが出来ており、「データを用いてある程度のトレンドを分析する」という点では、クチコミデータを用いた解析は、まだまだ有効であることも事実です。

ルグランでは「データドリブン、だけどクリエイティブ」を合言葉に、データの収集・分析にもとづく、最適なマーケティング施策の企画・立案・実施のお手伝いをしています。



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