2021.07.09 | コラム

皆さん、いかがお過ごしですか?
まん防と緊急事態宣言を行ったり来たりしている今、その差もだんだん分からなくなり(w)、私は引き続き家で過ごす時間が多く、買い物や情報収集は専らネット中心になっています。最近は日本に進出する前のテストマーケティングをしていると思われる海外ブランドのインスタ広告を目にすることもあり、コロナ禍に於ける海外企業の日本参入はこれまで以上に勢いを増しているような気がします。また、海外の、特にアパレル系のサイトでは、ページのトップに「日本への送料無料」をアピールしてところが増えているようです。

ますます伸びるGlobal Ecommerce

世界のEcommerce市場は2021年に合計4.89兆ドルになり、今後数年間で成長し続けると予測されています。
コロナ禍で店舗を長期間にわたり閉鎖せざるを得ない企業にとっては、オンラインで商圏を世界に広げることがビジネス存続の鍵となり、これがEcommerce市場の急成長の理由だと言えるでしょう。

(データソースはこちら

海外サイトには、消費者の購買を後押しするための、さまざまな努力が見られます。
「日本まで配送」「関税等のコストを含んだ金額呈示」「お得なクーポン」など、海外サイトで購入することを躊躇する消費者の不安を解決するためのコンテンツを最初に表示。「どうぞお入り下さい」と言われている感じがして、思わずサイト内をチェック。
このようなメッセージを表示しているサイトはUXも優れているため、気がついたら購入ボタンを押してしまう事が多々あります。そして、数日後には玄関先に商品が届いてしまうプロセスを体験すると、Ecommerceが完全にボーダレスになったと実感します。

 

日本の商品を海外へ送りたいけど、送れない

「海外の消費者が日本の商品を購入したい」、あるいは「海外の友人に日本の商品をプレゼントしたい」という消費者も多いと思います。特に、コロナ禍に於いては、これまでのように気軽に海外に行けず、また、郵便局からの荷物の発送が一時停止していたこともあり、日本から海外商品を送るというニーズは、高まっているのではないでしょうか?

私も先日、長い間会えない海外の友人にギフトを贈ろうと海外発送に対応をしているサイトを探したのですが、なかなか見つからない。大手百貨店サイトはコンテンツが溢れているものの、肝心な情報には辿り着けず、最終的に京都の日本茶専門店を利用したということがありました。

海外ではGlobal Ecommerceはもはや、選択ではなく、必須だと言われている中、日本企業の出遅れが気になります。

商圏を海外に拡大する際の最重要課題とは?

ShopifyがGlobal Ecommerceについて興味深い記事を掲載しています。この中でGlobal化をするにあたり、一番大切なこととして「Localized Language(コンテンツ)」を挙げています。Google翻訳ではなく、その国の言語で正しくローカライズすれば、海外で売上を挙げることが可能だと。ローカライズの重要性に気づかず、プロモーションばかりに力を入れている外資系企業が多い中、これは非常に重要なポイントだと思います。

記事の中には、29ヶ国の消費者8,709人にアンケートをとったところ、65%の消費者が母国語で書かれたサイトを好み、さらに、40%は母国語以外で記載されたサイトでは購入しないと回答したとのことです。いくら商品とUXが優れていても、言葉が理解できないサイトで商品を購入するとなると躊躇しますよね。

単なる翻訳ではなく真のローカリゼーション

コロナの影響もあってか、弊社には昨年から海外からの問い合わせが増加傾向にあります。日本を欧米に続く市場と位置付け、マーケティングに力を入れていきたいとのこと。欧米ではブランド力もあり、売上も上がっているが、日本では認知されていない。そして、サイトのローカライゼーションもできていないというケースがほとんどです。サイトのコンテンツとUXがローカライズされていなければ、いくらマーケティング施策に投資しても結果には繋がりません。

日本市場でビジネスを拡大していくために、弊社では、以下のようなプロセスで海外企業のローカライゼーションをお手伝いしています。

・調査:サービスに関する情報(英語)を入手、徹底的に読み込み、理解を深める
・レクチャー:営業やカスタマーサポート等、商品の販売にかかわるチームから商品についてレクチャーを受ける
・リライト:レクチャーの内容と英語の情報を基に分かりやすく、かつ、キャッチーな日本語にリライト
・デザイン:フォントの種類、サイズ、また、CTAの導線等、UXを考慮し、ページをデザイン

また、日本に於いては、B2Bのクライアントを含めてトラフィックがモバイルから発生していることが多いため、リライトやページをデザインする際には、モバイルファーストで考えることも重要なポイントになります。

コロナが気づかせてくれたGlobal Ecommerceの重要性。これまでのビジネスのやり方が変わってしまったとネガティブにとらえず、世界を商圏にするチャンス到来と考え、果敢に挑戦している企業から学ぶことは多いのでないでしょうか?

ルグランでは、海外から日本へ、また、日本から海外へ進出をしたいと考えている企業へローカライゼーションを含むマーケティング施策全体をお手伝いしています。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。

サービスの詳細はこちらから



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