直前までゴタゴタ・混乱が続く中で開催を迎えた東京五輪ですが、始まってみれば、日本勢のメダルラッシュが続いていますね。
一方、競技に参加した海外の選手からは、東京の暑さについて不満も出ており、日本が招致活動の際、「東京の気候は温暖で理想的」とアピールしていたことについて、海外メディアからは「嘘つき」という批判も出ているようです。
下図は東京五輪の開催期間である7/23〜8/8までの東京の最高気温について、平年値・2020年・2021年の値を比較したものです。
(出典: 気象庁、2021年7月29日以降は予報値)
平年値(1991年〜2020年)を見ると、五輪開催期間の東京の気温は、30℃台の後半くらいからスタートして、閉幕までに約1℃上昇するという推移を辿っています。ただ、昨年は関東地方の梅雨明けが遅かったこともあり、7月の最高気温は今年よりもかなり低めに推移をしていました。7/23〜7/28の6日間の平均を比較すると、昨年は今年より日中の最高気温が3.9℃も低かったので、もし、昨年開催していれば、「嘘つき」とまでは言われなかったのかもしれませんね(苦笑)。
ただ、天気によって影響を受けるのは、屋外競技のパフォーマンスに限ったことではありません。「今日は暑いから、ビールが飲みたい。」「今日は雨だから、家でNetflixでも見て過ごそう。」など、お天気は私達の気分や行動に様々な影響を与えます。
下図は、総務省の家計調査から、アイスクリームの支出額を拾ったものですが、上述の通り、昨年7月は長い梅雨の影響で気温も低めでしたが、梅雨明けとともに、8月は一転して暑い夏となりました。これにより、アイスクリームの消費も、7月は過去5年間で最低、逆に8月は最高を記録するなど、気温の変化がアイスクリームの売上に直結したことが分かります。
(出典: 総務省統計局・家計調査より)
近年、「マーケティングオートメーション」とか「パーソナライゼーション」というかけ声のもと、デジタル広告についても、一人ひとりの閲覧・行動履歴に合わせた配信を行うことが一般的になっています。一方、天気によって、人々の気持ちや行動が変わることは広く知られているにもかかわらず、一人ひとりの所在地の天気に合わせてパーソナライズされた広告を配信するということは、殆ど行われていません。
実際、GoogleやFacebook・Instagramなど、多くの企業が利用している広告媒体において、たとえば、「札幌・仙台・渋谷・大阪・京都・広島・福岡にいるユーザーに対して、それぞれの地域の天気に合わせた広告を配信」しようとすると、毎日(あるいは数時間ごとに)、それぞれの地域の気象データを確認しながら、広告のオン/オフを切り替えたり、プロモートする商品・サービスや、広告文・バナーのメッセージを切り替えるといったことを、基本、手作業で行うことになります。
このように、運用型広告において、気象に連動した広告を配信するためのハードルは非常に高く、これが気象連動型広告の普及を妨げてきた大きな要因ともなっています。
そこで、この度、弊社では、Google(検索・ディスプレイ)・Facebook・Instagramなどの媒体で、気象に連動した広告を自動的に配信できる新たなツールweathermarketing.net を開発し、7/29より提供を開始しました。
weathermarketing.netを活用頂くことで、Google(検索・ディスプレイ)・Facebook・Instagramなどの運用型広告において、たとえば次のようなことが簡単に実現できるようになります。
(運用シナリオ例)
・今日の最高気温が32℃を超えるエリアにアイスやビールの広告を配信
・いまから3時間以内に3mm以上の雨が予想されるエリアに配車サービスの広告を配信
・明日雨の予報が出ているエリアにある飲食店が「雨割」訴求の広告を配信
・今週末に好天が予想されるゴルフ場が予約を促す広告を配信、など。
今後、Cookieを使った行動・閲覧履歴の把握には、色々と制限が加わることが予想されますが、weathermarketing.net を活用し、気象データを活用した新たなパーソナライズ広告にトライしてみませんか?
Google(検索・ディスプレイ)・Facebook・Instagramのキャンペーンとの連係や、商品・サービスの特性を踏まえた配信シナリオの設定、気象条件に応じた広告文やバナーの作成などは、弊社でサポートをさせて頂きますので、初めての方でも安心です。
ご興味のある広告主・広告会社の方は、お気軽にご相談・お問い合わせ下さい。
weathermarketing.net