2021.09.09 | コラム

プロ野球シーズンもいよいよ終盤戦。ここにきて、足踏みをしている「我が軍」の動向も気になりますが、アメリカでは大谷選手が投手として活躍しながら、ホームラン王のタイトルも取ってしまうのでは、と注目が集まっています。

屋外の球場では、風や雨などの気象条件が試合の行方に影響を与えることは、よく知られていますが、気温や気圧なども打球の飛び方に影響を与えるようです。(参考記事

気温が高くなると、空気は膨張し、密度が下がります。この記事によると、気温35°Cの空気は、氷点下1°Cの空気と比べて、密度は約12%低くなるとされています。空気の密度が下がると、その分、打球も飛びやすくなるようで、例えば、気温24°Cの球場で122mの飛距離を出せる打者が、気温35°Cの球場に行くと飛距離は約2m伸びるとか。

ちなみに、大谷選手が所属するエンゼルスは、今週金曜日のアストロズ戦に先発するそうですが、エンゼルスの本拠地であるエンゼルスタジアム(アナハイム)と、アストロズの本拠地であるミニッツメイド・パーク(ヒューストン)の天気をTNQLで調べてみたところ、ヒューストンの方が、かなり気温が高いことが分かります。

となると、もし大谷選手がアストロズに移籍したら、打球の飛距離も伸びるので、更にホームランを量産できるようになるのかも?(ただ、ミニッツメイド・パークの方が、エンゼルスタジアムよりフェンスまでの距離がちょっと長いので、それで帳消しになってしまうかもしれませんが。。。)

ともあれ、気象条件が試合にどんな影響を与えるのかを考えてみると、また新しい観戦の楽しみが産まれるかもしれません。と思って、ちょっと調べていたら、アメリカでは、シカゴカブスのホームゲームを中継する地元の放送局が、球場のリアルタムの気象データを視聴者にも見せながら実況放送する仕組を作っていることが分かりました。(参照記事


球場の気象データを取り入れた放映(Source: Marquees Sports Network)

 

弊社が開発・提供しているTNQL APIでも、同じことは実現できそうなので、ご興味のある放送局関係者のみなさま、実現方法について、ぜひ一度、ディスカッションしてみませんか?



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