来月1日から東京国際フォーラムで開催されるアドテック東京の会場内に2年振りに「ルグランルーム」が戻ってきます!「
Experience First. マーケティングの未来がここにある。」をテーマに10以上のセッションを企画。最良のユーザーエクスペリエンスの実現について、マーケティングの最前線で活躍するプロフェッショナル達とディスカッションします。
アドテック開催まで、ルグランルームにご登場いただく方々と当日のセッション内容について事前打ち合わせを行っていきます。その内容について、ブログ上でご紹介していきたいと思います。
第1回目は株式会社ホットリンクの子会社である株式会社トレンドExpress編集長の四家章裕氏。アドテック東京でのルグランの全体のテーマであるユーザーエクスペリエンスを高めるためには、これまで以上にデータの使い方が重要になるというお話からスタートしました。
・ユーザーエクスペリエンスの重要性
四家氏曰く、オリンピック開催を控えた今、インバウンド消費に関心が高まっているが、特に今、勢いがある中国を中心としたアジア人旅行者の趣味や思考、いわゆるインサイトの部分を理解しなければならない。中国からの観光者はアンケートではホンネを語らないため、インサイトの部分をアンケート結果で探ることは難しいとのこと。そこで、株式会社トレンドExpressでは、中国版Twitterと呼ばれるWeiboと中国の人気ソーシャルサービスWechatの2つからのデータをベースに、中国人旅行者のインサイト分析を行っているそうです。
WeiboとWechatデータの書き込みの分析から見えてくることは、株価暴落と言いながらも、日本に来る中国人旅行者の数は右肩上がり。それに伴いSNSの日本に関する書き込み数も増えてきている。WeiboとWechatの書き込みデータを分析すると、日本を訪れた中国人旅行者が購入した商品や、購買スタイルは、時間の経過と共に変化し続けているとのこと。つまり、今まで人気があった商品も今後は爆買いリストから外れてくる可能性もあり、企業にとっては解析の頻度・精度を上げることが求められるそうです。
・変化する爆買いを予測
また、これまではゴールデンルートとされる東京、大阪、京都、北海道、沖縄に関する書き込みが多かったが、リピート客が増えてきているため、個人旅行の比率が来年は増えることが予想される。それにより、行き先を分散されるため、旅行者の未来を予測していくことが重要になるとのことです。
実際に、先日シンガポールで開催されたSpikes Asia 2015でも、中国の若者たちの中には、高級品を買い漁る中国人の典型的な旅行スタイルに対して否定的な見方をする人が増えてきていることが紹介されました。今はまだ生活必需品や家電製品・宝飾品などの「爆買い」が目立ちますが、自分たちの意志や好みで、本当に価値があると感じられるものを選んで買い求めるようになってきた時に、インバウンド旅行者のインサイトを理解することがこれまで以上に難しくなりそうです。
四家氏のセッションでは、爆買いから見える今後のアジア市場の流れについて、データを基に解説していただく予定です。オリンピックまでのこれからの5年、広告主、代理店にとって大きなテーマとなるインバウンドマーケティング。四家氏のセッションはたくさんの気づきを与えてくれそうです。
【四家氏の登壇スケジュール】
12月1日(火)12:40 ~ 13:20
場所:東京国際フォーラム アドテック東京会場内 ガラス棟 G508
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by Legrand | 2015.11.12 | ソーシャル
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