2015.05.20 | イベント
爽やかに晴れ渡った5/20(水)の早朝、第40回ルグラン朝会を開催しました。

今回のルグラン朝会では、40回目にして初めて、ゲストをお招きしてプチセミナー形式でお届けしました。

ゲストにお迎えしたのは、国内最大規模の売上シェアを誇る国産DSP「MicroAd BLADE」を提供する株式会社マイクロアドの宮本氏と吉田氏。業界最前線で活躍されている宮本氏から、DSP最新事情をはじめダイナミックリターゲティング広告の仕組みや成功事例、さらには、参加者限定の情報までご紹介いただきました。


中でも、ダイナミックリターゲティングのお話では、昨今のディスプレイ広告の中でも注目されている広告手法であることから、静止画像とダイナミックとの実績比較には、参加者の方々からも高い関心を集め、次々と質問があがりました。

また、地域ターゲティングを活用したDSP配信やプライベートDMPとの連携などについてもお話がありましたが、こうした新たなターゲティングテクノロジーの可能性についても、ますます目が離せなくなりそうです。

参加者の方々は、広告主、代理店、制作会社等、業種も様々でしたが、具体的に話を聞いて質問する機会がなかったので非常に勉強になった、との声をいただき、皆さまそれぞれの立場・視点で興味深くお話を聞かれていました。


今後もルグラン朝会では、各方面で活躍されるゲストをお招きし、最新情報をお届けするという企画も行って参りますので、ぜひご参加ください。
また、朝会で取上げてほしいテーマやトピックがありましたら、お気軽にお知らせください。

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【お問い合わせ・連絡先】
info@legrand.jp

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2015.05.19 | コラム
大阪府と大阪市の二重行政のムダを無くすことなどを目的に、大阪市の橋下市長が提唱した「大阪都」構想。その賛否を問う住民投票は、地方自治・住民自治についての新たな取組ということで、全国的にも注目されましたが、結果的には、得票数で1万票余り、得票率で0.8%ポイントの差で、反対が賛成を上回りました。

選挙や住民投票は、世論調査と異なり、どんなに僅差であっても、多くの票を獲得した方が「民意」を代表するというルールのもとに行われるものですから、制度上は、今回の住民投票の結果が、大阪市民の「民意」ということは疑いの余地がありません。

一方で、今回の投票行動を世論調査として見た場合、本当に今回の結果は「民意」を代表するものなのかを検証してみたいと思います。考え方としては、こんなイメージです。

今回、みなさんは大阪都構想に関する広告キャンペーンを行い、「賛成訴求」と「反対訴求」の2パターンの広告のA/Bテストを行い、どちらの方がより多くクリックされるかを検証することで、どちらの訴求の「ウケ」が良いかを見極めようとしています。

(A) 広告のインプレッション=当日有権者数(2,104,076人)
(B) 広告のクリック数=賛成・反対の票数
(C) 広告のクリック率= (B) ÷ (A)

広告の配信結果を集計してみたところ、各パターンの「クリック率」は、以下の通りとなりますが、

   賛成訴求:33.02%
   反対訴求:33.53%

ここで、マーケターとしては、反対訴求の「ウケ」が良かったので、今後の広告は反対訴求に「一本化」してしまって良いかどうかを決める必要があります。

こういう場合に、よく用いられるのが、統計の仮説検証というプロセスです。

これについては、以前、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の視聴率分析を例に解説した例がありますので、よろしければ、こちらも読んでみて下さい。

検証結果については、下図の通り、「99%の確率で反対訴求のクリック率が高いと言えるために必要な誤差の範囲を想定する」というかなり厳しい条件をつけた場合でも、反対訴求の広告のクリック率は33.40%〜33.60%の範囲に収まることとなり、レンジ内で最も低い場合でも、賛成訴求のクリック率=33.02%を上回ります。

<大阪都構想 住民投票結果の仮説検証>

つまり、反対訴求の広告のクリック率が賛成訴求を上回ったという結果は、統計的には99%の確率で正しいと考えられる、という結論が得られます。

ただ、悩ましいのは、全体のクリック数に占める「反対訴求」のクリックの割合は、50.18%〜50.49%と、確かに「賛成訴求」を上回ってはいるものの、その差は極めて僅かであり、果たして、広告を「反対訴求」に一本化することで、本当に消費者(有権者)から、そうしない場合に比べて、大きな支持を得られるのか、ということです。

少なくとも、これが広告運用の現場で起きたことであれば、いくら統計的に有意であっても、今回の結果だけで「反対訴求」に一本化しても、それほど大きな効果の改善にはつながらない可能性が高い、と考える人の方が多いのではないでしょうか?

一方、「制度上」では、大阪都構想はNO・大阪市は存続という「民意」が示された今回の住民投票。果たして、今後、大阪市政は「反対訴求」に一本化していくのでしょうか?

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2015.05.18 | コラム
全国的にも注目を集めた大阪都構想を巡る住民投票は、反対が賛成を上回るという結果となりました。

一方で、テレビ局が実施した年代別・男女別の出口調査の結果を見ると、20代〜60代までは、賛成が反対を上回っていたことから、ネット上では「現状を変えたくない老人たちに潰された。」「老害だ。」といった意見も多く見られますが、本当のところはどうだったのかを、データで検証してみたくなりました。

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2015.04.30 | UX
いよいよApple Watchの出荷も始まり、最新の最もアドバンスなタイムピース(精度の高い時計)として、これからその機能性などを耳にする機会は多くなるでしょう。

まず、Apple Watchは、他のアンドロイドウェアやサムソンギアと同様に、スタンドアローン(独立型)デバイスではありません。ですので、常にiPhoneとのペアリングが必要です。なお、このペアリングは電話一機に対して時計一機という1対1の関係で、複数のApple Watchを同じiPhoneにペアリングさせることはできません。コネクションは基本的にブルートゥースですから、電話から約10メートル程度が使用可能な範囲になります(もちろんWiFiを使うとこの限りではありません)。ですので、Apple Watchのスタンスとしては、あくまでもiPhoneのアクセサリー、もしくはセカンドスクリーンという感じですね。

では、どんなアクセサリーになるのでしょう?

時計機能に加え、基本的にはフィットネスのモニタリングやコミュニケーションツールとしての主な使用が想定されます。独自のディスプレイに加え、センサーとして、心拍センサー、加速度センサー、ジャイロメーターを備えていますが、GPSは掲載されていません。また、スピーカーとマイクを備えていますが、ヘッドフォーン用ジャックはありません。基本的なタッチポイントは通常のスマートフォンのタップやスワイプですが、ディスプレイの感圧タッチや、デジタルクラウン(右サイドにある竜頭型のコントローラー)による操作も可能です。

懸念されているのは、バッテリーの継続時間です。一晩の充電で最大18時間程度とのことですが、アプリの使用頻度により1日持つかどうか微妙です。ただし、ウォッチ用アプリの想定インタラクティビティー時間は、Appleの推奨で5~10秒ですので、既存アプリのスーパーライト版を使用するという想定です。なので、ずっと長時間続けてナビゲーションアプリを使用するとか、音楽を聴くとかでなければ、それほど問題ないのかもしれませんが、ちょっと心もとないですね。ちなみに、リチャージに必要な時間は、1時間半で80%、2時間半で100%です。

UXとしては、よりパーソナライズされた通知機能などは、即役立つ機能として使えるのではないでしょうか。
ロケーションベースで電車の発着時間を通知するようなアプリで、たとえば、「渋谷発二子玉川行きの最終電車は、あと5分で出発します、お急ぎください」と伝えてタイマーモードになる等、個人的なミニアシスタント機能は期待できます。

つまり、今までのように、電話を取り出してアンロックして、アプリを探して開いて...みたいなことは必要なくなるのではないでしょうか。

Apple Watch、タイムピース+タイムセーバー的なデバイスです。

以上、初期型モデルはあくまで電話のアクセサリーとしての高級オモチャ感は拭いきれません。また、ご存知のように、Appleはデベロッパーにハードのデモ版(サンプル)を支給する例はまれですから、初版のアプリはスロースタートになるでしょう。ただ、バッテリーやソフトウェアのアップデートとともに、これから改良を重ねて登場してくるアプリの数々、またそのスピードを考えると、やはりウォッチを含めたこれからのウェアラブルの可能性は計り知れません。

皆様もウェルカムビデオを見てみて、また実際に使用してみて、これからのUXインパクトを考えてみてください。LAデザインチームでは6月にサンフランシスコで開催されるApple主催の開発者向けイベント、WWDCに参加して、今後数ヶ月の進歩とさらなる進展を予感してみたいと思います。

Apple Watch公式サイトより


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2015.04.29 | 一般
ルグランの年間行事の一つになりつつある『データで予測するAKB48選抜総選挙』の季節が今年もやってきました!

選抜総選挙の日程、立候補メンバーが発表されるこの時期、弊社の分析チームは熱烈なファンさながら、AKB48公式サイトやメンバーに関するネット上の様々な書き込みをチェックする毎日。現在、2015年版ルグラン予測モデルを構築すべく、パートナー会社様にご協力いただきながら、データを収集しているところです。

過去2回の予測では、1回目に独自の予測モデルから上位16名中、15名のメンバーを的中させ、さらに2回目の昨年は、公式の速報発表では、指原莉乃が1位となっていましたが、弊社ではクチコミやTV・CMの出演データに基づく分析結果から、渡辺麻友の1位を予測、見事に的中させる結果となりました。

一方で、昨年のブログでも書いたように、立候補メンバーの「地方化」が、今年はさらに加速化することが予想され、得票数とブログやTwitterなどでのクチコミデータやTV・CMへの出演情報のデータの関係が薄れ、データから得票数を予測することが難しい状況となっています。(昨年の上位16人中10人が地方グループに所属)

さらに、小嶋陽菜、松井玲奈、生駒里奈といった、去年、上位16位にランクインしていたメンバーが、今年は出馬しないことが発表されており、これまで以上に順位の予測が難しいと考えられます。

これらの状況を踏まえ、今年のルグラン予測モデルは、クチコミデータやTV・CMデータの利用に加え、Google+、755、TwitterなどのSNSフォロー数や、YouTubeのAKB48公式チャネルにおける、立候補メンバーのPR動画の再生回数など、ファン数が反映されていると思われる公開データを分析対象に組み入れることを検討中です
分析に利用する各指標の相関を確認するための散布図行列

今後は、収集したデータから今年の予測モデルを構築し、予測得票数を算出する作業を行い、5/20の開票速報発表にあわせて、弊社からは、データ分析から導き出した、2015年のAKB48選抜総選挙の予測を発表予定ですので、どうぞお楽しみに!

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