みなさんは、日々のお食事で「おいしい!」「楽しい!」などポジティブな感情を抱いているでしょうか?
食事をする状況はさまざまです。
ひとりでの食事、友達、家族、仕事の仲間など複数人での食事、
また、仕事や家事の合間の急ぎの食事、休日にゆっくりと時間をかけての食事・・・
人数や状況など、さまざまな食事が考えられます。
「おいしいものを食べたい」というのは、どんな人、いかなる状況でも共通して求められる気持ちではないでしょうか。
私は、5歳の子供を育てながらルグランで働いています。
今回は、食物アレルギーのある子供の話を通して、UI、UXについて考えてみました。
平成27年5月に発表された東京都 福祉保健局によると、以下の結果がわかりました。
調査対象:
平成26年10月の3歳児健康診査受診者とその保護者
調査結果:
・3歳までに何らかのアレルギーの症状が有り、かつ診断されている児は約4割であった
・食物アレルギーは15年前の調査開始時から一貫して増加していた
・食物アレルギーと診断された児で出現した症状のうち、ショック症状※を経験した児も約1割であった
・食物アレルギー疾患を診断された児のうち、4人に1人が誤食により症状が出たことがあった
※ショック症状:本調査では、意識がない、意識もうろう、ぐったり、尿や便を漏らす、脈が触れにくい、唇やつめが青白い、のいずれかの症状を指す。
私の子供には、卵のアレルギーがあります。
完全に加熱した卵黄は食べられるようになりましたが、卵白は食べることができません。
原材料に「卵」と書かれている食品は、卵黄と卵白が含まれているため、食べることはできません。
アレルギー症状には個人差があり、皮膚に少し発疹が出てしまうような軽い症状から、命にかかわるようなショック症状まであります。
アレルギーの子供を持つ親は、外食をする時や、加工品を食べる際には、アレルギー物質が含まれていないか原材料を1つ1つチェックしています。
企業はさまざまなUIで、原材料表示を行っています。
いくつか例を挙げて、原材料表示のUIについて、説明します。
こちらは、あるお菓子の原材料表示です。
原材料名が、文字で書かれています。
さらに、原材料表示とは別に、27品目中のアレルギー物質について、まとめて書かれています(画像下部)。
原材料が多く、アレルギー物質が入っていないか、ひとつひとつチェックするのは大変な作業ですが、このようにまとめて書かれていると、間違えることもほぼなく、見やすい優れたUIだと思います。
アレルギーを持つ子供が多くなってきたせいか、このように表示されている食品も多く見かけます。
こちらも、お菓子の原材料表示です。
アレルゲンがイラストと文字で書かれており、文字が読める大人にとっては、わかりやすいUIです。
しかし、文字が読めない子供にとっては、イラストのみで判断することになり、正しく理解することができない可能性があります。
実際に、私の子供は、このイラストの大豆が卵に見えたようで、
「このお菓子は、卵が入っているから食べられない」と言っていました。
優れたUIでなかったことにより誤解が発生してしまいました。
ここで一番怖いのは、
「食べられないものを、食べられる」と判断して、食べてしまった場合(誤食)です。
冒頭でもお話しましたが、アレルギーは命にかかわるほどの重大な症状が出てしまうこともあります。
「食べられるものを食べられない」と判断した場合も、からだに症状こそ出ないものの、
「楽しい!」「おいしい!」という良いUXを得ることができず、とても残念な思いをします。
子供にとって、友達と一緒に、おやつの時間を過ごすことは、最高のUXのひとつです。
他にも、様々なUIで原材料表示がされています。
以下のように、表形式になっているものは、読み間違えることもほぼなく、とてもわかりやすい良いUIです。
現状は、原材料が、文字の羅列のみで表示されているものが多く、読み間違え、読み落としによる誤食を防ぐため、2回3回と繰り返しチェックしています。
上述した東京都福祉保健局の調査では、「4人に1人が誤食により症状が出たことがある」との結果が出ています。
アレルギー表示のUIが、UXの視点で考えられていないことがよくわかる結果であると思います。
アレルギーのある人も、安心して外食したり、加工品を食べたりできる世の中になることを願っています。
そのためには、アレルギーへの理解が深まり、食品の原材料表示に対する優れたUIが不可欠だと考えます。
「おいしい!」「楽しい!」という良いUX体験をすべての人に!
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ひとりでの食事、友達、家族、仕事の仲間など複数人での食事、
また、仕事や家事の合間の急ぎの食事、休日にゆっくりと時間をかけての食事・・・
人数や状況など、さまざまな食事が考えられます。
「おいしいものを食べたい」というのは、どんな人、いかなる状況でも共通して求められる気持ちではないでしょうか。
私は、5歳の子供を育てながらルグランで働いています。
今回は、食物アレルギーのある子供の話を通して、UI、UXについて考えてみました。
平成27年5月に発表された東京都 福祉保健局によると、以下の結果がわかりました。
調査対象:
平成26年10月の3歳児健康診査受診者とその保護者
調査結果:
・3歳までに何らかのアレルギーの症状が有り、かつ診断されている児は約4割であった
・食物アレルギーは15年前の調査開始時から一貫して増加していた
・食物アレルギーと診断された児で出現した症状のうち、ショック症状※を経験した児も約1割であった
・食物アレルギー疾患を診断された児のうち、4人に1人が誤食により症状が出たことがあった
※ショック症状:本調査では、意識がない、意識もうろう、ぐったり、尿や便を漏らす、脈が触れにくい、唇やつめが青白い、のいずれかの症状を指す。
私の子供には、卵のアレルギーがあります。
完全に加熱した卵黄は食べられるようになりましたが、卵白は食べることができません。
原材料に「卵」と書かれている食品は、卵黄と卵白が含まれているため、食べることはできません。
アレルギー症状には個人差があり、皮膚に少し発疹が出てしまうような軽い症状から、命にかかわるようなショック症状まであります。
アレルギーの子供を持つ親は、外食をする時や、加工品を食べる際には、アレルギー物質が含まれていないか原材料を1つ1つチェックしています。
企業はさまざまなUIで、原材料表示を行っています。
いくつか例を挙げて、原材料表示のUIについて、説明します。
こちらは、あるお菓子の原材料表示です。
原材料名が、文字で書かれています。
さらに、原材料表示とは別に、27品目中のアレルギー物質について、まとめて書かれています(画像下部)。
原材料が多く、アレルギー物質が入っていないか、ひとつひとつチェックするのは大変な作業ですが、このようにまとめて書かれていると、間違えることもほぼなく、見やすい優れたUIだと思います。
アレルギーを持つ子供が多くなってきたせいか、このように表示されている食品も多く見かけます。
こちらも、お菓子の原材料表示です。
アレルゲンがイラストと文字で書かれており、文字が読める大人にとっては、わかりやすいUIです。
しかし、文字が読めない子供にとっては、イラストのみで判断することになり、正しく理解することができない可能性があります。
実際に、私の子供は、このイラストの大豆が卵に見えたようで、
「このお菓子は、卵が入っているから食べられない」と言っていました。
優れたUIでなかったことにより誤解が発生してしまいました。
ここで一番怖いのは、
「食べられないものを、食べられる」と判断して、食べてしまった場合(誤食)です。
冒頭でもお話しましたが、アレルギーは命にかかわるほどの重大な症状が出てしまうこともあります。
「食べられるものを食べられない」と判断した場合も、からだに症状こそ出ないものの、
「楽しい!」「おいしい!」という良いUXを得ることができず、とても残念な思いをします。
子供にとって、友達と一緒に、おやつの時間を過ごすことは、最高のUXのひとつです。
他にも、様々なUIで原材料表示がされています。
以下のように、表形式になっているものは、読み間違えることもほぼなく、とてもわかりやすい良いUIです。
現状は、原材料が、文字の羅列のみで表示されているものが多く、読み間違え、読み落としによる誤食を防ぐため、2回3回と繰り返しチェックしています。
上述した東京都福祉保健局の調査では、「4人に1人が誤食により症状が出たことがある」との結果が出ています。
アレルギー表示のUIが、UXの視点で考えられていないことがよくわかる結果であると思います。
アレルギーのある人も、安心して外食したり、加工品を食べたりできる世の中になることを願っています。
そのためには、アレルギーへの理解が深まり、食品の原材料表示に対する優れたUIが不可欠だと考えます。
「おいしい!」「楽しい!」という良いUX体験をすべての人に!
4月といえば、弊社代表の泉の誕生日月。月初から、恒例のサプライズパーティの企画が始まりました。
新人を含め、スタッフが通常の業務の合間に、水面下で動きます。
ケーキは?
食べ物は?
飾り付けは?
スケジュールは?
といった事を悟られないように短時間で話し合い、当日に向けて準備を進めます。
そして当日。
午前中、外部で打ち合わせがあった泉がまっすぐオフィスに戻るように、次のミーティング(フェイク)を設定。泉の動向を確認しながら、オフィスに引き寄せます。きっと主役の頭の中は次のミーティングの準備で頭がいっぱい。
そして・・・
オフィスのドアに手をかけると同時にクラッカーが鳴り響き、Happy Birthday!
サプライズ大成功☆
中央のパンダはケーキです!
そしてパーティをしながら話題になることは、やはり生活で気付いたUXについて。
UXを考える事に職種は関係ありません。
バースディパーティでさえ、頭はUXでいっぱいなくらい、私たちは常にUXについて考えている事がよく分かった1日でした。
社内であろうと社外であろうと、常に誰かが喜ぶことを考えていきたいですね。
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新人を含め、スタッフが通常の業務の合間に、水面下で動きます。
ケーキは?
食べ物は?
飾り付けは?
スケジュールは?
といった事を悟られないように短時間で話し合い、当日に向けて準備を進めます。
そして当日。
午前中、外部で打ち合わせがあった泉がまっすぐオフィスに戻るように、次のミーティング(フェイク)を設定。泉の動向を確認しながら、オフィスに引き寄せます。きっと主役の頭の中は次のミーティングの準備で頭がいっぱい。
そして・・・
オフィスのドアに手をかけると同時にクラッカーが鳴り響き、Happy Birthday!
サプライズ大成功☆
中央のパンダはケーキです!
そしてパーティをしながら話題になることは、やはり生活で気付いたUXについて。
UXを考える事に職種は関係ありません。
バースディパーティでさえ、頭はUXでいっぱいなくらい、私たちは常にUXについて考えている事がよく分かった1日でした。
社内であろうと社外であろうと、常に誰かが喜ぶことを考えていきたいですね。
トラベルに特化したマーケティングプラットフォームを開発・提供する「Sojern」。米国サンフランシスコに本社に置き、世界160カ国でサービスを提供。3年連続で成長著しい企業として選ばれるなど、今、注目されるベンチャー企業です。
先週、SojernのCEOとアジアのトップが弊社を訪問。二人とも元Overtureのスタートアップ時の主要人物であったこともあり、Overtureの創業当時の懐かしい話からミーティングが始まりました。
欧米で活躍しているOvertureのスタートアップメンバーは、どんなに成功しようが、リタイアをしている人はいない。そして、複雑なビジネスを成長させることが好き、という特徴があり、今回の二人もまさにそんなタイプでした。
Overtureの成功体験は、Sojernのビジネスにも影響を与えているようです。Sojernのサービスについて簡単に説明しましょう。
データパートナー + プラットフォーマー + 広告主からなるエコシステム
Sojernは、146カ国のメジャーな旅行関連会社、例えば、エアライン、ホテル、レンタカー、OTA(オンライントラベルエージェンシー)等とパートナーシップを組み、彼らをデータパートナーと呼んでいます。
データパートナーのサイトにタグを埋め込んでもらい、サイトを訪れたユーザーの情報を収集。Sojernはその膨大なデータを分析し、独自のアルゴリズムを作ります。そのアルゴリズムをベースに、広告主がターゲットとする見込み客にパーソナライズしたイメージ、テキストを広告として配信するという仕組みです。
たとえば、ニューヨークからボストンに行く航空券を予約したユーザーに対しては、このアルゴリズムに基づき、ボストンで滞在するホテルやレンタカーなど、そのユーザーが、最も興味・関心を持つ可能性のある広告を配信します。
「自分サイトでの来訪・閲覧履歴に基づいて広告を配信するCriteoに対して、Sojernでは、様々なサイトから情報を収集することで、より適確なリコメンド広告が配信できる点が特長である」と自分たちのサービスを説明。
データを提供するデータパートナーになることは、得なのか、損なのか。
日本では、自社データを他社に使わせたくないという企業が多い気がしますが、欧米の大手企業は、自社サイトを訪問したユーザーの動向を把握できる(Sojernからユーザーデータが提供されるとのこと)、また、データを提供することで得られる収入をメリットとして捉えているとのこと。
ホテルや航空会社・レンタカー会社などは、OTAを経由せずに、直接予約を獲得することを目的に、広告主としてもSojernのサービスを利用しています。そういう意味で、OTAにとっては、「競合」にもなり得るサービスですが、OTA側では、カニバリゼーションの影響もしっかりと分析した上で、仮にホテルや航空会社に一部の予約が流れても、自社のデータをマネタイズできる効果が上回るという判断からデータの提供に応じています。また、OTA自身も、Sojernを使って集客をしています。
バラエティに富んだ課金方法
Overtureは創業当時から「ペイフォーパフォーマンス」をキャッチフレーズに今では当たり前となった「クリック課金」を広める先駆けとなりました。(リスティング広告がPPC広告とも呼ばれているのも、このためです。)
Sojernでは、広告主が次の3種類の課金システムから選択できるようになっているとのことです。
・インプレッション課金
・コンバージョン課金
・レベニューシェア
広告を配信する目的は、ブランディング、コンバージョンの獲得など、広告主によって様々であるということを念頭に、柔軟な課金システムを用意するというSojernのスタンスには、Overture創業当時の文化が感じられます。
日本の旅行業界の新風となるか
データパートナーから膨大なデータを収集・分析し、アルゴリズムを作り、更に、学習・進化させ、広告主のビジネスゴールを実現していく。また、データパートナーのマネタイズにも貢献するSojernのサービス。アジアでは、シンガポール市場が急成長を遂げているとのこと。日本市場については、今はまず、ポテンシャルについて、情報を収集しているフェイズのようです。
Sojernが将来、日本でサービスをローンチすると決めたとき、日本企業は、競合他社を利することになる可能性も承知をした上で、自社のデータを提供し、新たなエコシステム作りに参加することをリスクと考えるのか、あるいは、チャンスと捉えるのか。
旅行業界に新たな風が吹き込まれるかもしれません。
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[Travel’s Leading Performance Marketing Engine]
先週、SojernのCEOとアジアのトップが弊社を訪問。二人とも元Overtureのスタートアップ時の主要人物であったこともあり、Overtureの創業当時の懐かしい話からミーティングが始まりました。
欧米で活躍しているOvertureのスタートアップメンバーは、どんなに成功しようが、リタイアをしている人はいない。そして、複雑なビジネスを成長させることが好き、という特徴があり、今回の二人もまさにそんなタイプでした。
Overtureの成功体験は、Sojernのビジネスにも影響を与えているようです。Sojernのサービスについて簡単に説明しましょう。
データパートナー + プラットフォーマー + 広告主からなるエコシステム
Sojernは、146カ国のメジャーな旅行関連会社、例えば、エアライン、ホテル、レンタカー、OTA(オンライントラベルエージェンシー)等とパートナーシップを組み、彼らをデータパートナーと呼んでいます。
データパートナーのサイトにタグを埋め込んでもらい、サイトを訪れたユーザーの情報を収集。Sojernはその膨大なデータを分析し、独自のアルゴリズムを作ります。そのアルゴリズムをベースに、広告主がターゲットとする見込み客にパーソナライズしたイメージ、テキストを広告として配信するという仕組みです。
たとえば、ニューヨークからボストンに行く航空券を予約したユーザーに対しては、このアルゴリズムに基づき、ボストンで滞在するホテルやレンタカーなど、そのユーザーが、最も興味・関心を持つ可能性のある広告を配信します。
「自分サイトでの来訪・閲覧履歴に基づいて広告を配信するCriteoに対して、Sojernでは、様々なサイトから情報を収集することで、より適確なリコメンド広告が配信できる点が特長である」と自分たちのサービスを説明。
データを提供するデータパートナーになることは、得なのか、損なのか。
日本では、自社データを他社に使わせたくないという企業が多い気がしますが、欧米の大手企業は、自社サイトを訪問したユーザーの動向を把握できる(Sojernからユーザーデータが提供されるとのこと)、また、データを提供することで得られる収入をメリットとして捉えているとのこと。
ホテルや航空会社・レンタカー会社などは、OTAを経由せずに、直接予約を獲得することを目的に、広告主としてもSojernのサービスを利用しています。そういう意味で、OTAにとっては、「競合」にもなり得るサービスですが、OTA側では、カニバリゼーションの影響もしっかりと分析した上で、仮にホテルや航空会社に一部の予約が流れても、自社のデータをマネタイズできる効果が上回るという判断からデータの提供に応じています。また、OTA自身も、Sojernを使って集客をしています。
[Sojernが提供するトラベルに特化したマーケティングプラットフォーム]
バラエティに富んだ課金方法
Overtureは創業当時から「ペイフォーパフォーマンス」をキャッチフレーズに今では当たり前となった「クリック課金」を広める先駆けとなりました。(リスティング広告がPPC広告とも呼ばれているのも、このためです。)
Sojernでは、広告主が次の3種類の課金システムから選択できるようになっているとのことです。
・インプレッション課金
・コンバージョン課金
・レベニューシェア
広告を配信する目的は、ブランディング、コンバージョンの獲得など、広告主によって様々であるということを念頭に、柔軟な課金システムを用意するというSojernのスタンスには、Overture創業当時の文化が感じられます。
日本の旅行業界の新風となるか
データパートナーから膨大なデータを収集・分析し、アルゴリズムを作り、更に、学習・進化させ、広告主のビジネスゴールを実現していく。また、データパートナーのマネタイズにも貢献するSojernのサービス。アジアでは、シンガポール市場が急成長を遂げているとのこと。日本市場については、今はまず、ポテンシャルについて、情報を収集しているフェイズのようです。
Sojernが将来、日本でサービスをローンチすると決めたとき、日本企業は、競合他社を利することになる可能性も承知をした上で、自社のデータを提供し、新たなエコシステム作りに参加することをリスクと考えるのか、あるいは、チャンスと捉えるのか。
旅行業界に新たな風が吹き込まれるかもしれません。
UXランキング(航空会社編)の最後に登場するのは、第8位の春秋航空。
まずPCサイトの上部に掲載されているカルーセル(順番に表示されるバナー)ですが、その中の一つが、常にパイロットや客室乗務員の募集案内となっているのが気になります。
もちろん、ウェブサイト上で、採用・募集をすること自体には何の問題も無いのですが、なぜ、トップページ上の「一等地」を使う必要があるのか、どこを向いて作られたサイトなのか、という疑問が残ります。
また、春秋航空のサイトにおいては、様々な情報の見せ方・出し方に「一人よがり」な点が多く、「いったいその情報が何を意味するのか」が分かりづらいという、情報アーキテクチャについての深刻な問題を抱えています。
たとえば、トップページには就航便のリストが、それぞれの最安値とともに表示されていますが、出発地の横には企業ロゴに似たマークが付いています。そこで、ページ下部にある注釈を見ると、
・Spring Japan(IJ)により運航されています
・春秋航空股份有限公司 (9C)により運航されています。
というコメントは確認できるのですが、おそらく、殆どの人は、この違いが何を意味するのか、全くわからないはずです。
さらにページの下に進むと、コールセンターの電話番号も掲載されていますが、こちらも「Spring Japan」と「春秋航空股份有限公司」という2つのコールセンターが並列で存在する形になっています。
日本の国内線と成田発の国際線は「Spring Japan」のコールセンター、(成田発以外の?)国際線については、「春秋航空股份有限公司」のコールセンターに電話をしろ、と言っているように見えるのですが、よく見ると、日本国内からかけられる電話番号は、両者とも同じです。
もし、対応するコールセンターが別なら、なぜ両者で同じ電話番号を使うのか、あるいは、実際には1つのコールセンターで対応しているのなら、なぜ、2つのコールセンターがあるような表記にしているのか、非常に不可解です。
一方、フライトの検索メニュー自体は、経路にあわせて就航日がわかりやすく表示されるなど、使い勝手が考えられた作りになっています。
さらに、行き先や日程の選択が終わると、前後の日付も含めて、最安値の価格が表示・選択できる点も、一見すると、できるだけ安い便を探して乗りたいという、LCC利用者に求められるユーザーエクスペリエンスが考えられているように見えます。
ところが、「スプリングプラス」「一般クラス」「特典クラス」という3つの料金体系について、利用できるサービスがどう違うのかは、見ただけでは分からないので、試しに、一般クラス(24,500円)を選択してみると、むしろ、疑問は更に深まってしまいます。
たしかに「一般クラス」では、「15Kgまでの荷物が預けられて、変更・払戻もできるというプランらしい。」ということは分かります。(ここでは、まだ他のクラスとの違いは分かりませんが。)
ただ、「一般クラス」の情報を見ると、なぜか33,500円と、「スプリングプラス」の最低料金を上回るプランが表示されています。
マウスオーバーすると、24,500円のプランには無い特典も含まれてはいるようですが、1つ上の「スプリングプラス」との関係もよく分かりませんし、「無料体験したいです」にチェックすると、何が、どう無料になるのかもよく分かりません。
LCC利用者の多くは、利用するサービスや日程の選択を変えることで、どこまでコストを下げられるが知りたいと思っているはずですが、春秋航空のサイトで、そうした比較・検討作業を行うことは、かなりの苦痛と困難を伴うことでしょう。
最後に、春秋航空のサイトは、スマホでの利用に全く対応できておらず、これも、今回ランキング調査対象となった航空会社8社の中で、同社が最下位となる致命的な原因となっています。
2016.04.07 | UX
まずPCサイトの上部に掲載されているカルーセル(順番に表示されるバナー)ですが、その中の一つが、常にパイロットや客室乗務員の募集案内となっているのが気になります。
もちろん、ウェブサイト上で、採用・募集をすること自体には何の問題も無いのですが、なぜ、トップページ上の「一等地」を使う必要があるのか、どこを向いて作られたサイトなのか、という疑問が残ります。
<春秋航空PCサイトのトップページ>
また、春秋航空のサイトにおいては、様々な情報の見せ方・出し方に「一人よがり」な点が多く、「いったいその情報が何を意味するのか」が分かりづらいという、情報アーキテクチャについての深刻な問題を抱えています。
たとえば、トップページには就航便のリストが、それぞれの最安値とともに表示されていますが、出発地の横には企業ロゴに似たマークが付いています。そこで、ページ下部にある注釈を見ると、
・Spring Japan(IJ)により運航されています
・春秋航空股份有限公司 (9C)により運航されています。
というコメントは確認できるのですが、おそらく、殆どの人は、この違いが何を意味するのか、全くわからないはずです。
<何を意味するのかがわかりづらい春秋航空トップページの表記>
さらにページの下に進むと、コールセンターの電話番号も掲載されていますが、こちらも「Spring Japan」と「春秋航空股份有限公司」という2つのコールセンターが並列で存在する形になっています。
日本の国内線と成田発の国際線は「Spring Japan」のコールセンター、(成田発以外の?)国際線については、「春秋航空股份有限公司」のコールセンターに電話をしろ、と言っているように見えるのですが、よく見ると、日本国内からかけられる電話番号は、両者とも同じです。
もし、対応するコールセンターが別なら、なぜ両者で同じ電話番号を使うのか、あるいは、実際には1つのコールセンターで対応しているのなら、なぜ、2つのコールセンターがあるような表記にしているのか、非常に不可解です。
一方、フライトの検索メニュー自体は、経路にあわせて就航日がわかりやすく表示されるなど、使い勝手が考えられた作りになっています。
<春秋航空サイトでのフライト選択画面>
さらに、行き先や日程の選択が終わると、前後の日付も含めて、最安値の価格が表示・選択できる点も、一見すると、できるだけ安い便を探して乗りたいという、LCC利用者に求められるユーザーエクスペリエンスが考えられているように見えます。
ところが、「スプリングプラス」「一般クラス」「特典クラス」という3つの料金体系について、利用できるサービスがどう違うのかは、見ただけでは分からないので、試しに、一般クラス(24,500円)を選択してみると、むしろ、疑問は更に深まってしまいます。
たしかに「一般クラス」では、「15Kgまでの荷物が預けられて、変更・払戻もできるというプランらしい。」ということは分かります。(ここでは、まだ他のクラスとの違いは分かりませんが。)
<春秋航空サイトの料金選択画面>
ただ、「一般クラス」の情報を見ると、なぜか33,500円と、「スプリングプラス」の最低料金を上回るプランが表示されています。
マウスオーバーすると、24,500円のプランには無い特典も含まれてはいるようですが、1つ上の「スプリングプラス」との関係もよく分かりませんし、「無料体験したいです」にチェックすると、何が、どう無料になるのかもよく分かりません。
LCC利用者の多くは、利用するサービスや日程の選択を変えることで、どこまでコストを下げられるが知りたいと思っているはずですが、春秋航空のサイトで、そうした比較・検討作業を行うことは、かなりの苦痛と困難を伴うことでしょう。
最後に、春秋航空のサイトは、スマホでの利用に全く対応できておらず、これも、今回ランキング調査対象となった航空会社8社の中で、同社が最下位となる致命的な原因となっています。
<スマホでみてもPC用のサイトが表示されてしまう春秋航空>
桜舞う季節、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、ルグランにいらした方はご存じかと思いますが、ルグランでは来賓のおもてなしに夏は冷茶、肌寒い時期はコーヒーをお出ししています。
いらした方の中には、席についてほっと一息つかれる事もあるのではないでしょうか。
今回は、そんな美味しいコーヒーを淹れてくれるルグランのスタッフの方をご紹介します。
ルグランの主婦スタッフの方々は経歴も様々。
Mさんは、元大手企業のシステムエンジニア。5歳のお子さんを育てながら、データの解析や調査など幅広く活躍されています。
Yさんは、テレビの制作現場で活躍された後、今は子育てを本業にしながらもその知識や経験からルグラン主催のイベント等でスタッフを支えてくれています。
Mさんは、大手鉄道グループ会社の元アテンダント。
お二人のお子さんを育てられながら、その接客能力をルグランのセミナーや来賓時の対応に生かされています。
なぜ、勤務時間が限られている主婦スタッフと社員が見事にひとつのチームとなり仕事を成立させる事ができるのか?
それは、それぞれの事情に合わせる事ができるルグランの勤務体制の柔軟性に秘訣があります。
ルグランでは各自のワークスタイルに合わせ、メールや社内共有ツール、テレビ会議で密にコミュニケーションをとり、在宅勤務をメインとするスタッフや週の半々を出社と在宅を組み合わせた勤務体系を選択する等、柔軟なワークスタイルを確立し、ライフスタイルにあわせた就業体制を整え、働きやすい環境を提供すべく力を注いでいます。つまりは、主婦がパートで働くためのUX(ユーザーエクスペリエンス)を考え、それを実現するための環境を整えているからなのです。
待機児童問題に対して、政府がいろいろと対策を考えているようですが、子育てと仕事を両立したいと考えている人達の事情を把握し、より良いエクスペリエンスを実現するための仕組みが作れなければ、問題の解決にはならないような気がします。
ルグランでは、スタッフ一同、クライアントの企業価値を高める事を目的として最良のサービスを提供すべく日々邁進しています。また、一緒に働いてくれるスタッフを常時募集しています。仕事も子育ても両方頑張りたいと思っている方、ぜひ、ご応募ください。
http://www.shufu-job.jp/kyujin/71353/ Read more
<オフィスビルエントランスの桜>
さて、ルグランにいらした方はご存じかと思いますが、ルグランでは来賓のおもてなしに夏は冷茶、肌寒い時期はコーヒーをお出ししています。
いらした方の中には、席についてほっと一息つかれる事もあるのではないでしょうか。
今回は、そんな美味しいコーヒーを淹れてくれるルグランのスタッフの方をご紹介します。
ルグランの主婦スタッフの方々は経歴も様々。
Mさんは、元大手企業のシステムエンジニア。5歳のお子さんを育てながら、データの解析や調査など幅広く活躍されています。
Yさんは、テレビの制作現場で活躍された後、今は子育てを本業にしながらもその知識や経験からルグラン主催のイベント等でスタッフを支えてくれています。
Mさんは、大手鉄道グループ会社の元アテンダント。
お二人のお子さんを育てられながら、その接客能力をルグランのセミナーや来賓時の対応に生かされています。
なぜ、勤務時間が限られている主婦スタッフと社員が見事にひとつのチームとなり仕事を成立させる事ができるのか?
それは、それぞれの事情に合わせる事ができるルグランの勤務体制の柔軟性に秘訣があります。
ルグランでは各自のワークスタイルに合わせ、メールや社内共有ツール、テレビ会議で密にコミュニケーションをとり、在宅勤務をメインとするスタッフや週の半々を出社と在宅を組み合わせた勤務体系を選択する等、柔軟なワークスタイルを確立し、ライフスタイルにあわせた就業体制を整え、働きやすい環境を提供すべく力を注いでいます。つまりは、主婦がパートで働くためのUX(ユーザーエクスペリエンス)を考え、それを実現するための環境を整えているからなのです。
待機児童問題に対して、政府がいろいろと対策を考えているようですが、子育てと仕事を両立したいと考えている人達の事情を把握し、より良いエクスペリエンスを実現するための仕組みが作れなければ、問題の解決にはならないような気がします。
ルグランでは、スタッフ一同、クライアントの企業価値を高める事を目的として最良のサービスを提供すべく日々邁進しています。また、一緒に働いてくれるスタッフを常時募集しています。仕事も子育ても両方頑張りたいと思っている方、ぜひ、ご応募ください。
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